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『でも探すって言ったって手がかりすらないからなぁ』
『♍️から聞きましょうか?』
『多分知らないと思う』
『え?🎲なんで?』
知らないと言われても1番知っていそうなのは♍️だ。
『もう、元メンバーとは連絡してないって言ってた』
『はぁ?嘘でしょ!!』
『普通に困りますね……』
あの子は♍️が言う限り少し前に見て残りの命は3週間……👑はここからは大分遠い。早く行きたいが走ったり歩いたりでの体力の消耗は激しい、このまま行くとしてもかなりの時間がかかる。あの子がまだ生きれると信じていたい。
『むむむ…』
俺は地面を見て考えた。
このまま行っても時間がかかる、探しながら行ってもより時間がかかる。どうしたら早く👑へ行けるのか。
『🍭前を見ないと危ないですよ』
『大丈夫か?』
『うん………』
ドンッ
『あっ』
大丈夫と言いつつ人とぶつかってしまったすぐに謝らなければ。
『ごめんなさっ』
声が途中から出なかった。ぶつかった相手を見たら0️⃣だったからだ。
『よぉ、それより急いだ方がいいぞ?』
『は?』
プルルプルルル
🎲の携帯に電話がかかってきた、🎲はすぐに電話に出た。
『?なんだ?………は?』
『え?何どうしたの?』
『どうしたんです?』
『アレから3週間近く経ってるって………』
『え?』
一瞬何を言っているか分からなかった。頭が真っ白になって、助けなきゃという考えと裏腹に体は動かない。
『愛心流月を助けたかったら早く行くことだな』
『て、る?』
頭に激痛が走った。痛くその感覚が抜け出さない。
『ちょっと!勝手に名前を…!』
『🍭?大丈夫か?』
『もう遅いと思うぞ、思い出してるからな』
そう言って0️⃣はここから去っていった。
それと共にあの子、流月のことを思い出した。
俺が👑にもう一度目をつけられ連れていかれそうになったこと、その時飴を持っていなかったからラップバトルは難しく簡単に連れてかれそうになったこと。そこで流月が代わりになってしまったこと。
『私は大丈夫ですから』
そう言ってくれた。代わりになってくれた。ずっと叫んだ。彼女に届かないと分かっていながら…。
『なんで分かんなかったんだろ、思い出せなかったんだろ』
DJ、戦争孤児の設定、髪の色、瞳の色、よくいた場所、ヒントは沢山あったはずなのに気づけなかった俺が許せない。それより忘れてしまっていた俺が許せない。
(傷つくってこういうことかよ……)
『🍭、一旦落ち着いて👑へ向かいましょう』
📚は落ち着くように言ったが今は涙が止まらない。会いたい気持ちと助けたい気持ちが混ざりあって周りが見えなくなっている。
(早く、行かなきゃ)
『ちょっと🍭?!』