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愛流景side
会議室に入ってきて一目見た時から嫌だった。
こいつの本心が見えないのになぜか何かを我慢してるのだけは分かる。多分いつもはヘラヘラしてるタイプ。私が大っ嫌いなタイプの人間。…まああっちも同じことを思ってるんだろうけど。数秒見つめないと分からない本心に一瞬でモヤがかかったように苦しくなったのは初めてだった。
私は私自身について何も知らない。1番安定するのが今の自分だっただけ。それをあっちも分かったのか嫌いと言ってきた。
…やっぱり1番嫌いなタイプ。こいつと同じグループ?無理よ。
「…私帰るわ」
「は、アルさん⁈」
うるみやが止めようとしてるのもお構いなし。もう帰るわよ
「ごめんね」
「…なんとなく分かってたから」
如月…美鳥姉妹の会話が聞こえる
あいつが帰ろうとし始めたのを横目に私は部屋を出た
「ねえ」
事務所から出て少し歩いたところで話しかけられる
「…なにあんた」
ぎろっと睨みながら振り向く。
すると顔がすっごい近くで思わず「はッ」と声を出す
「あはっw面白い子」
ふわりと笑い甘い声で話す。嘘か本当かも分からない表情と声色。はぁ気持ち悪
「なんか用?」
そっぽを向きもう一度歩き出す
「冷たいなぁ?…気持ち悪いって思ってるのはこっちもなのよ」
…はあ気持ち悪い。
何も読めないし話してていつもと違う感覚になるからぶっちゃけそんなに話したくないし関わりたくない。けど話してみたら少しは分かるかもしれない。
「で?何?」
「!…ちょっとどこか寄らない?話そ?」
「…いいわよ」
「カラオケとかカフェとか。どこが良い?」
なにをして欲しいのよあんたは
モヤがかかっているように何も読めない。…わがまま言っていいのね?
「…カラオケ」
「よっしゃきた♪」
なんなの、この子。…あ、名前
「あんた、名前」
「美鳥要。そっちは?」
「大神愛流景」
「漢字どうなってんの」
「愛に流れるに風景の景」
「なるほど」
「そっちは必要の要?」
「そ」
「あなたのとこ姉さんも漢字一字よね」
会話がトントン拍子で進む…今まで無意識に相手の本心を察して合わせてた。けど、こいつは合わせられない。多分あっちもなんだろう。けど何か吹っ切れたのかどちらも気を使わずに自然と出てきた言葉を言っていく
この子の…かなめのなんにも分からないけど、相性が悪いわけではないみたいね。
気持ち悪いは気持ち悪いし大嫌いだけど。
読んでいただきありがとうございます!
どもども星音です!
さーてと次は会議室に残った皆さんです!優留宮さんと紗流炉さんはすぐ仲良くなってましたね。どうなっているんでしょう🤔
それでは!また次回!