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ふらっぺ
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なに?(投稿停止中
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#ご本人様とは一切関係ありません
そらまる。
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『優しいやつだな、お前は』
ほんの少し口角を上げた柔らかな笑顔を見た時は、ああ、この人はこんなふうに笑うのかと胸が熱くなったのを覚えてる。
【竜神】は私の居場所で、みんなの居場所
その総長である蓮は、誰よりも多くの重責を抱えていた。
そんな彼の力になりたかった。
そばに居たかった。
目の前の彼が突然、冷気を帯びた瞳で私を突き飛ばす。
『消えろ杏樹』
声が出ない。
叫びたいのに、声が。空気が。私を拒絶する
ゴボッ…
吐いた息が泡になって、暗い水中に切り替わる。
苦しい、
くるしい…ッ
「…ッ…いや!!!」
あまりの息苦しさにベットから跳ね起きる。
早くなった脈を整えようとしばらく呼吸だけを繰り返す。
生活音の無い部屋に自分の乱れた息遣いと、頬に手を伸ばせば涙が触れた。
最悪…
一人の生活に慣れて数週間。
両親がいなくなってからはもう数年経つ。
高校に入ってからは仲間に恵まれ、常に竜神の倉庫で一人になることが少なかったから忘れていた。
元々思い出の少ない人生だったのだ。
その生活に戻っただけなのに、弱くなった私はほぼ毎日あの日の夢を見ては、恐ろしくなってはね起きる。
「行ってきます…お父さん、お母さん」
最近は朝ご飯も食べる気力が湧かないので、起きて制服に着替えると両親の遺影に手を合わせてすぐに家を出る。
倉庫を追い出されてから季節は進み、早朝の空気が少し肌寒い。もう秋なのだろうか
家から学校まではそれなりに距離があるが、ぽつぽつと歩く足はやはり鉛のように重く、元気だった頃の倍以上の時間を要する。
学校ではほぼ喋らない。
話しかけるのも、話しかけられることもないから。
接触禁止令…?だったかな。見て見ぬふり、いないふりをしろとかいう馬鹿げた暗黙のルールまであるらしい。
時々馬鹿な連中に呼び出されて校舎裏やトイレに連れ込まれることもあるが、そのほぼ全てに無関心を貫いている。
「今日も来たよあいつ」
「よく来れるよな、紬ちゃんにあんなことしといて」
陰口をこぼすクラスメイトに今日も無視を決め込む。
教室に自分の机はないのでそのまま廊下を素通りして理科準備室に向かう。
⬛︎⬛︎◾︎◾︎◾︎
理科準備室は1階の職員室のすぐ上にあり、今は使われてない荷物置きスペースになっている。
辿り着くためには職員室のすぐ横の階段を使うしかなく、サボる学生は絶対に選ばない場所だが、唯一私は抜け穴を知っている。
「よい、しょ…」
理科準備室のすぐ隣のこれまた空き部屋へ向かい、慣れた手つきでベランダから理科準備室のベランダへと乗り移る。
古い作りのため、若干の隙間と簡素なベニヤ板だけで仕切られたそこを突破すれば簡単に侵入できると言うわけだ。
因みに鍵は壊れていて開閉はいとも簡単だ。
シャッ…と備品の薄く黄ばんだカーテンをスライドすると、手直にあった椅子に腰掛ける。
『なんであいつ学校辞めないわけ』
苛立たしげに声を震わせた男子生徒の言葉を思い出す。
わかってる。
そんなことは私がいちばん、わかってる
静かな教室で俯く彼女を知るものは、誰もいない。
コメント
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みぅです🤍🥀 第3話、読みました…。 杏樹ちゃんの息苦しさが、水の中の夢とリンクして胸が締め付けられたよ。蓮くんの「消えろ」があんなに刺さる形で残ってるのがつらすぎる…。教室に机がないってのも、存在を否定されてるみたいで本当に苦しいね。 それでも理科準備室っていう“自分の居場所”をちゃんと見つけてるところに、弱いだけじゃない強さを感じた。最後の「わかってる。そんなことは私がいちばん、わかってる」が、杏樹ちゃんの諦めと自覚の両方を語ってて、言葉が重かった。 続きがすごく気になる。この孤独、どこで誰が溶かしてくれるんだろうね…。