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善法寺伊作ルート:君に降る優しさは
夢主は保健室のお手伝いで忍術学園にやって来た
怪我人が来るたび丁寧に処置して優しく声をかける君
その姿を見て伊作は初めて「僕と似てる…」って思った
ある日 転んだ一年生を手当てしてる君の横顔を
伊作はじっと見つめてた
「…手つき 慣れてるんだね」
「うん ちょっとだけ 看病するの好きだから」
伊作はその言葉に胸があたたかくなった
でも 君が誰かに優しくするたび ちょっとだけ心がざわつく
ある夜 風邪をひいた君を伊作が看病する番になった
「おかしいな 今日は僕が治す側なのに」
君は熱で赤くなった頬で弱々しく笑った
「…ごめんね 迷惑かけて」
「迷惑じゃないよ むしろ…嬉しい こうして君のそばにいられて」
伊作はそっと額に手を当てる
「君の熱 僕の心のせいだったりして…なんてね」
その言葉に君はドキッとしたけど
目を閉じると 夢の中でも伊作の手は優しかった
次の日 元気になった君に伊作は小さく囁いた
「君の笑顔が 僕の薬になってるってる?」
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