テラーノベル
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「どういう意味?」
私の声、少し震えてた。
美門君は首をかしげる。
「わかんない」
「わかんないのに怖いこと言わないで!」
私は叫ぶ。
でも。
美門君が静かに口を開いた。
「……たぶん、間違ってない」
「うそ」
「昨日の香水の匂い」
美門君は、 少し眉を寄せる。
「今日、アーヤからも少しする」
「えっ!?」
反射で制服を見る。
「な、なんで!?」
「昨日どっか触った?」
「ええ……!?」
わからない!
「……待って」
小塚君が真面目な顔になる。
「それ、かなりまずいかも」
「まずい?」
「マーキングの可能性ある」
「マーキング!?」
怖い単語出てきた!
「香水って匂い残るから」
小塚君は冷静に説明する。
「相手を追いやすくなる」
「え」
「しかも同じ香りなら、 仲間同士の合図にもできる」
空気が重くなる。
すると。
「アーヤ」
黒木君が、 急に私の手首を掴んだ。
「えっ」
「今日は送る」
「いやでも」
「絶対」
その声。
冗談じゃなかった。
その時。
上杉君が、 ふっと後ろを見る。
「……誰?」
一斉に振り返る。
通りの向こう。
電柱の影。
誰かいた。
でも。
目が合った瞬間。
走って消えた。
「っ、待て‼」
若武が飛び出す。
「若武‼」
黒木君が止める。
でももう遅い。
「うわぁぁぁぁ‼??」
数秒後。
若武の叫び声が響いた。
「なんか撒かれた――――!!!」
「は!?」
慌てて向かう。
すると。
若武が、 顔を押さえて転がっていた。
「目痛い‼」
「ちょ、何されたの!?」
「多分、香水!!!」
一瞬。
全員が止まる。
その甘い匂いが。
風に乗って、 静かに広がっていた。
コメント
1件
うわ、第20話めっちゃ怖かった…!日常の「香水」がマーキングに使われるって発想がゾッとするし、黒木君が手首掴んで「送る」って言ったシーン、ガチのやばさ感じたわ。ラストで若武が叫んで目痛いって…まさか追跡者側も香水で攻撃してくるとは思わんかった。続き気になりすぎる!😱
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