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「だから、挨拶なんていらないから! とにかく朱虎はこのまま帰って、あたしは獅子神さんに送ってもらうから、じゃあね!」
朱虎はまだ何か言ってたけど、あたしはさっさと電話を切った。
「お待たせ~……」
振り向いたあたしはごくりと喉を鳴らした。
あたしたちはカラオケルームにいた。とにかく人目につかずに、ゆっくり話が出来そうなところ、というチョイスだ。左右から楽しそうに流行りの曲に乗った歌声が聞こえてくるけど、この部屋はとてもそんな雰囲気じゃなかった。とにかく空気が重い。
テーブルをはさんで環と獅子神さんが向かい合って座っている。
「志麻、こっちに座れ」
「う、うん」
あたしはそろりと環の横に腰を下ろした。
改めて見ると、環と獅子神さんは本当によく似ていた。卵型の小***************
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