テラーノベル
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……またトイレに来てもうた。
何やってんねん俺。
あぁ、やばい、ちゃんと普通の顔して戻らなあかん。大丈夫大丈夫、落ち着け。
自分に言い聞かせていると、コンコン、とドアを叩く音がした。
「……カイリュウ、?大丈夫?」
エイキの声だった。
……エイキにだけは、素直に言ってもええかな、
そう思ってドアを開けてエイキの顔を見ると、なぜか泣きそうになる。
「……えいきぃ、(泣)」
「っ、ちょ、カイリュウ?!泣きそうやん…っ、そ、外、出よ?!な?!」
***
「ちょっとここで話そう…?」
「うん、」
店の外に出て、人通りの少ない路地裏に入る。
「……さっき、ランが抱きついた時大変やったよな、?ごめんなすぐ助けられんくて…」
「…いや、エイキがあの時助けてくれへんやったらどないなってたか、、」
「俺目の前で見てたけど、ランかなり飲んでたんよなー…多分、カイリュウがセイトのこと庇い始めてからな…?(笑)」
「…そうなん、?」
「そうやで?…ずっと嫉妬してる感じやったのに、カイリュウおらんくなったら急にリュウキに絡み出してさ…」
「…………んー、、ん〜〜〜、、」
「カイリュウ、?どした、?」
「んん、……っ〜、もうわからへん、、っ」
「ちょ、泣かんでー…っ、もう…おいでおいで、」
エイキが胸を貸してくれて、背中をぽんぽんと叩いてくれる。
少しずつ気持ちが落ち着いてくる。
「…ゆっくりでええからさ、気持ち吐き出してみ?スッキリするから、」
「っ…ん、………も、しんどいねん…っ」
「うん、…そやな、?」
「…いきなり、っすきっていってきて、…それからずっときになって、」
「うん、」
「なんか、…っ、ずっと、らんのことかんがえてて…っ、」
「うん…」
「でもっ、おれのことすきっていったくせに…っ、だれでもええんかよって、さっき腹たってんっ、」
「…うん、うん、」
「きもち、ずっとうごかされてて、…っなんか、きついねん…っ、」
「うん…そっか。……カイリュウ、ランのこと好きなんやね?」
「うん……、っ、ん、?」
思わず顔を上げると、笑っているエイキ。
「っ……なに、わろてんねんっ、」
「えっ?(笑)だってまさか、そこまで言って自分で気付かんやったん?かわいすぎやろ、(笑)」
「っ〜、うるさいねんっ、!こっちは必死やってん……っ」
「はぁ〜もう(笑)今のカイリュウ可愛すぎてランと代わってあげたかったわ、ごめんな?俺で」
「なんやねんもう…いらんねんっ、」
「あ、でもそんな凹んでるカイリュウにいいお知らせがあるよ」
「なんやねん…おもんなかったら怒るで…?」
「いやおもろくはないけどさ、、(笑)…さっき、ランがみんな好きとか言ってたけど、あの後ちゃんと訂正してたよ」
「……はっ、?え、な、なんて。」
「気になるんや?かわいいな?(笑)」
「もうええからはよ言え!」
「”みんな好きやけど、カイリュウは違うんよ、カイリュウだけは取らんでね”……やってさ〜?」
「っ……なんやねんあいつ、」
「嬉しいくせに(笑)…まぁ、気持ちに気付いたんなら、あとはカイリュウがどうするかやね、?」
「ん〜、、せ、やな、、」
「急に硬いな?がんばって?(笑)応援してる」
「…ありがとうな、ほんまに、」
「ううん全然。……戻れそう?」
「…うん、」
エイキに背中をぽんぽんされながら、中に戻った。
***
すっかり夜中になり、店を出てからホテルへ向かう。
ホテルに着くなり、リュウキがたっくんに話しかける。
「ねぇたっくんゲームしよ」
「えぇー…俺もう眠いんだけど」
「えー!いいやんちょっとだけ!」
「…ちょっとだけなー?」
「よしっ!じゃあお風呂入ったら部屋行く!」
そんな会話をしながらたっくんがエレベーターのボタンを押す。
「みんな何階?」
「えーっと、3、4、5、6に分かれてたよね?」
「3、4、5、6ね」
しっかり者のハヤトが階を告げると、たっくんがボタンを押していく。
それぞれ一人部屋で、
3階にたっくん、リュウキ
4階にエイキ、ハヤト
5階にラン、ナオヤ
6階にセイト、俺 で部屋をとってもらっている。
「みんなもゲームせん?」
「元気やなー、、(笑)」
ランが少し引いたような感心しているような口調で反応した。
酔いは冷めてきているようで内心ホッとする。
「あ、ラン兄酔い冷めとうやん(笑)」
「うん……みんななんかごめん…」
「ええんよランちゃん〜かわいかったしなぁ〜?♡」
「新たなランを見てもうたよなー(笑)」
「もう言わんで恥ずかしいけん…(笑)」
ナオヤとセイトがからかいつつも、和やかな雰囲気で笑っていると3階に到着する。
「じゃあ明日ねーおやすみー」
「みんな遅刻すんなよー」
リュウキとたっくんが降りて、再びエレベーターが上がっていく。
「明日の朝カフェ行く人〜?」
「もうそんなんナオちゃんだけやろ(笑)」
「え〜?セイちゃん行こやぁ」
「行かへんよ(笑)」
「はいっ。行く」
「トムちゃ〜ん♡も〜トムちゃんだけやでほんま…じゃあ明日迎えに行くな?♡」
「ねぇ絶対起きてよ?(笑)」
「起きるに決まってるやん!…あ、4階ついてもうた、」
「じゃあナオちゃん待ってるからね?みんなおやすみ〜」
前にいたハヤトが先に降りていく。
「じゃあみんなおつかれさま、おやすみー」
隣にいたエイキがポン、と俺の肩を叩いて降りていった。
「な〜セイちゃんもカフェ行こうやぁ〜」
「行かへんって!寝かせてくれよ(笑)」
「えぇ〜…じゃあ今からナオの部屋でお喋りしよ?」
「それはええけどさ(笑)」
「えっ!やった〜♡じゃあ次で降りてな?」
「え、今から?」
「そやで?なんか文句ある?」
「…ありませーん。(笑)」
セイトとナオヤが小競り合いをしていると、5階に到着した。
「じゃあセイちゃん行くで?」
「はいはい、(笑)」
「カイリュウおやすみ〜また明日な〜♡」
「ほいよーおやすみー」
ナオヤがセイトの手を引いて、半ば強引に降りていく。
「ランも5階よな?」
「あ、うん、」
ナオヤにそう言われて、降りようとしたランが一度振り返って俺の方を見た。
「カイリュウ、おやすみ。…今日はごめんな、?」
そう小さく言って、申し訳なさそうな顔をした後エレベーターを降りようと前を向いた。
(……まって、)
心の中でそう思って、身体が無意識にランの腕を掴んでいた。
「っ、え…」
「ランちゃん?」
「……セイト、ナオヤ、おやすみ…っ、」
「っえ、?ランっ…
ランが掴まれた事にびっくりしつつ、少し考えた後2人におやすみと告げて、閉ボタンを押した。
ドアが閉まり、6階へ上がっていくエレベーター。
「……カイリュウ、?どしたん、?」
優しい声でそう言いながら、顔を覗き込んでくるラン。
さっきとは全然違ういつもの優しいランに、胸がキュッとなる。
「っ…ちょっと、話したいねん、」
そう絞り出して言うと、一瞬目を丸くしたものの、すぐに嬉しそうな顔に変わる。
「っ……ほんとにっ、?」
「な、なんやねん、」
「よかった…俺もう嫌われたかと思って生きた心地せんやったもん…」
「なんで嫌いになるねん…」
「いや…だって……今日酷かったやろ?俺…」
「…………せやな?」
「え……やっぱそうやんな…………」
素直に受け取って素直に落ち込むランが少し可愛く思えて、思わず笑みがこぼれる。
「嘘やって…まぁ嘘でもないけど(笑)」
「ねえぇ〜…もう〜…」
「ふはっ(笑)ほらついたで、」
ランをからかうのが面白くて、そんなやり取りを何度か繰り返しながら俺の部屋へ向かった。
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