この作品はいかがでしたか?
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「ん………えっ?」
朝方、何気に目が覚めた。
まだ日は登ってないが、うっすーら明るくかんじるから、まぁ、5時前とかかな?
それはいいけど、なんで、ここにいるんだ、私。
隣にはぐっすり寝てる深澤さん。
とりあえずトイレにも行きたくて、そっとベッドを抜け出す。
多分、まだ、みんな寝てるだろうから、起こさないように、階段もそっと降りる。
が、途中でふらついた。
危ないから、座って降りる…
トイレまでまだまだだけど、ちょっと疲れた……
少しして、また、降りて、物伝いにトイレへ。
済ませて、手を洗い、少し振らつきながらも、また、部屋へ戻ろうとした時だった。
ラ『ん?ゆりさん?』
「あ……ごめん。おこしちゃった?」
ラ『ん、なんか人の気配したなと思って。大丈夫?』
「え?あ、うん……」
ラ『さっきふらついてなかった?』
「あ、少しね(笑)もう大丈夫!」
ラ『ちゃんと寝た?(笑)』
「ん、多分(笑)ここに来た記憶は無いけど(笑)」
ラ『あー……(笑)とりあえず、もう少し寝な?まだ5時ないから(笑)まぁそろそろ阿部ちゃんが起きる頃だけど……」
そんな話をしていたら、2階から誰か降りてきた。
阿『あれ?ゆりさん起きてたんだ。』
「あ、うん。」
阿『おはよ、ラウ』
そういうと、キッチンの方の電気をつけ、お湯をわかし、その間に、洗顔をする阿部ちゃん。
ラ『僕も起きよー。どうする?ゆりさん。』
「ん……」
このまま起きてもいいけど、
久しぶりだし……保育園まで、時間もあるし…もう少し…
ラ『ふっかさんが寂しがるから、戻ってあげて?』
「へ?(笑)」
ラ『連絡もまともにとれないって、嘆いてたから(笑)』
「わかった(笑)」
部屋に戻ると、ベッドの棚には私のスマホが置いてあり、充電もされていた……
7時にアラームをセットし、他のアラームをけす。
そして、寝てる深澤さんの横にそっとはいる。
仰向けで寝てる深澤さん。
横顔を眺める……
好きだなぁ……なんて思ったら
なんでか、自然と涙が……
悲しい訳でもないけど。
「……ッ……グスッ……ぅ…」
起こしちゃだめだと、必死に我慢しようとするけど、なかなか止まってくれない涙。
深澤さんに背を向け、一生懸命涙をふく……
しばらくすると、うしろから、抱きしめられた……
「……!?」
深『なんで泣いてんのー?』
「…………グスッ。」
深『どしたぁ?』
寝起きのかすれた甘い声……
耐えきれず、私は深澤さんの方を向いて抱きついた……
深『ん?よしよし(^_^)ノ、泣きたいだけ泣きな?』
しばらくして、落ち着いて顔を上げると、
深『ん?落ち着いた?』
「………うん。なんか、ごめんなさい……」
深『なぁんで謝るの?わら。』
そう言って、頭を撫でる。
思わず抱きついた。
深『珍しいね!わら。』
そう言って、抱きしめ、背中を、トントンしてくれる。
それが心地よくて。
深『も少し寝る?』
「ん……このまま寝たい…」
深『ん、いいよ?』
7時…… スマホのアラームがなる。
止めたいけど………
深『ん?アラーム??』
そう言って手を伸ばし、深澤さんが止める。
「……あ、ごめん。起きなきゃ……保育園……」
起きたくないけど、重たい体を起こそうとしたら
グイッ。
「へ?」
深『めめと飛鳥さんがしてくれるから、大丈夫。ちゃんと話してるから。』
「え?でも飛鳥……」
深『だから、めめがいるんでしょ?』
「…………」
深『何でもかんでも引き受けすぎ。自分のことも大事にしなきゃ。』
「でも……」
深『だーめ。これは彼氏からの命令です。今日は、俺にしっかり甘えてください。』
命令??
え?
なにそれ。
「……なんかやだ。」
深『え?なんで!?』
「命令がないと甘えちゃだめなの?」
深『えっ?』
「そもそも命令ってなに?」
あぁだめだ。始まった。
わかってる。わかってる。今までの人と違うのも。わかってるけど、“命令”というワードは今の私には、過剰反応してしまう。
「結局、命令って言って何もかも従わせる気なんでしょ?嫌とか言ったら殴るでしょ? 」
深澤さんは絶対そんなことしない。わかってる。わかってる。けど、こんな私みたら、そりゃ殴りたくもなるよね……
深『ん。ごめん。何言ってんのかわかんない。』
「分かんなくていい!もう!」
私は泣きながら階段を駆け下りた。
その音でみんな起きたんだとおもう。
階段、下から3段目から足踏み外し、落ちた。
「った……泣。」
岩『え?ちょ、何やってんの。』
佐『大丈夫?』
上からは、
渡『ったく、さっきからうるせーな』
舘『荒れてんね』
阿『朝方普通だったのに』
ラ『うん……どしたの??』
岩『立てる?ほら!』
そう言って手を差し伸べてくれたのに、それすら、無視してしまう……
もう、訳分からなくて、暴れたくなってきた。
目『なんか、すごい音したけど?』
飛鳥『大丈夫……ってゆり!?』
2人もやってきた。
深『ごめん。なんか、俺が怒らせたみたい……』
飛鳥『ん………多分、ゆり限界すぎてるんだろな。病院電話してみる』
「やだ、やだ、病院やだ。やだ!だめ!」
病院に電話しようとする飛鳥に向かって、勢い良く飛びつこうとしたら、目黒さんにしっかり止められた。
目『あぶねー。何やってんだよ。』
「離して!電話……!」
暴れる私を岩本さんが腕1本で抑えた………
飛鳥は少し離れ、状況を説明。そして電話を切った。
岩『とりあえず、中入りな?近所の目もあるし』
「離して………泣」
深『照。離したげて。』
岩『もう暴れない?』
「やだやだ、離して!!泣」
深『ゆりさん?大丈夫。大丈夫。何もしないから。』
しっかり岩本さんに抑えられてるというか、片手で、抱きしめられてるというか……両腕ごと抱きしめられてるから、手が使えない……
横から深澤さんが頭を撫でる。
結局、わたしは泣きつかれ、そのまま寝てしまった。
コメント
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ニヒヒ( •̀ᴗ•́ ) ̖́-彼氏のゆう事聞きなさいな。ゆりちゃん♡せっかく抱き締められてたのに。素直に腕の中に戻ればいいじゃん♡私なら絶対そうする♡♡(*´ ˘ `*)ウフフ♡♡