この作品はいかがでしたか?
30
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この話は私の創作です
という絵本の内容を書いています
はじめに
私は1ヶ月ほど前に学校の先生に読んでもらった話を思い出しました。
その本が「わたしのいもうと」という本です
この話は実際に会ったことを
いもうとのお姉さんが著者さんにお手紙を書き絵本になったそうです
ぜひ見て欲しいです
それでは本編へどうぞ
この子は
わたしの いもうと
むこうを むいたまま
ふりむいて くれないのです
いもうとのはなし
きいてください
いまから 七年まえ
わたしたちは この町に
ひっこしてきました
トラックに のせてもらって
ふざけたり はしゃいだり
アイスキャンディを なめたりしながら
いもうとは 小学校四年生でした
けれど てんこうした学校で
あの おそろしい いじめが
はじまりました
ことばが おかしいと わらわれ
とびばこが できないと いじめられ
クラスの はじさらしと ののしられ
くさい ぶたと いわれ
ちっとも きたない子じゃないのに
いもうとが きゅうしょくを くばると
うけとってくれないというのです・・・・・
とうとう だれひとり
口をきいてくれなくなりました
ひと月たち
ふた月たち
えんそくに いったときも
いもうとは ひとりぼっちでした
やがて いもうとは
学校へ いかなくなりました
ごはんも たべず
口も きかず
いもうとは だまって どこかをみつめ
おいしゃさんの手も ふりはらうのです
でも そのとき
いもうとの からだに
つねられた あざが たくさんあるのが
わかったのです
いもうとは やせおとろえ
このままでは いのちがもたないと
いわれました
かあさんが ひっしで
かたくむすんだ くちびるに
スープをながしこみ
だきしめて だきしめて
いっしょに ねむり
子もりうたを うたって
ようやく いもうとは
いのちを とりとめました
そして
まい日が ゆっくりと ながれ
いじめた子たちは
中学生になって
セーラーふくで かよいます
ふざけっこしながら
かばんを ふりまわしながら
でも いもうとは
ずうっと へやにとじこもって
本も よみません
レコードも ききません
だまって どこかを 見ているのです
ふりむいても くれないのです
そしてまた としつきがたち
いもうとを いじめた子たちは
高校生
まどのそとを とおっていきます
わらいながら
おしゃべりしながら・・・・・
このごろ
いもうとは おりがみを
おるようになりました
あかいつる あおいつる しろいつる
つるに うずまって
でも やっぱり ふりむいては
くれないのです
口を きいてくれないのです
かあさんは なきながら
となりのへやで
つるを おります
つるを おっていると
あの子のこころが
わかるような きがするの・・・・
ああ 私の家は つるの家
わたしは のはらをあるきます
くさはらに すわると
いつのまにか わたしも
つるを おっているのです
ある日 いもうとは
ひっそりと しにました
つるを てのひらにすくって
花といっしょに いれました
いもうとのはなしは
これだけです
わたしを いじめたひとたちは
もう わたしを わすれてしまったでしょうね
あそびたかったのに
べんきょうしたかったのに
、
コメント
1件
とっても感動しました、(´;ω;`)その本買ってみます(´;ω;`)