『 おいで 』
物静かだった教室に1つの大きい物音が響き渡る。
「おはよーございまーす」と気怠そうに挨拶をする彼。
……生徒会長さんがなにやってんだか。
赤「おはよっ、ないくん!」
桃「……なに、せんせ。」
ギロッとした目つきで俺の方を見る
知ってるよ、その顔が癖になっちゃって、もう戻せなくなっちゃったことも。全部。
だから愛しいんだよね。
なんて考えながらないくんの頭に軽く手を添える
桃「ばか、誰かに見られてたらどうすんの?」
赤「頭撫でるぐらい普通でしょ。」
赤「えっちなこと……考えちゃった?」
なんて言うと顔を真っ赤にして「変態発言ですよ、それ。」なんて言って机に顔を伏せる
きっと顔が赤いのを見せないためにとやっている行動なのだろうけど、すっかり赤くなった顔は耳まで届いてしまっている所為でこちらでも丸見えだ。
桃「あー、あっちぃ…」
やっと顔を起こしたかと思ったら今度は手でパタパタするないくん。
うん、可愛い。
赤「冷房つけるー?」
赤「今、ここの教室。ないくんと俺しか居ないしさ♪」
桃「………いむぅぅぅぅッッ!!!」
息を大きく吸い込んだらすぐに大声を出してさっき吸った量の倍くらい息を吐き出す
あまりにも大きい声に廊下まで響いていたのか、用のあった「いむ」が教室の中に息を切らして入ってくる
桃「……!! 助かった…!!」
赤「なんで来ちゃうのよ、ほとけっち〜。」
水「え…?だ、だって……💦」
なんて戸惑いの姿を見せてくる
そんな姿を眺めながら俺は自分の席へ戻り、書類をまとめてある、お気に入りのひよこのクリアファイルを手に取りないくんに声を掛ける。
赤「職員室、行くけどさ。」
赤「寂しくなったらいつでも来ていいからね?♪」
そうニヤリと心の中で浮かべながら発す。
彼は顔をまた真っ赤にして「誰が行くか!!」って言ってきた。
も〜、素直じゃないな〜。
なんて内心でいじりまくりながらも俺は騒がしくなってくる教室を後にした。
end
コメント
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いつもとは、立場が逆で新鮮、......ッ!!✨ 戸惑ってる💎くんが可愛いっ笑笑🫶💕 顔が真っ赤になってる🍣くん絶対可愛いんだろうなぁ、.....(((