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桜side
桜「……なぁ」
皐月『…ん?どした桜、早く準備しねぇと見回り遅れるぞ?』
桜「……、家族って……何だと思う…?」
俺が話すと皐月は固まって俺の顔を見て何とも言えない表情で答えた
皐月『家族……ねぇ、俺には家族なんて言える存在はいねーよ、ただ、物のように扱われて、存在すら否定されて、あぁ、でも母親の手伝いに連れてかれた時は喜んでたなぁ、金が増えるって、あとは桜「…ッ!もういい!」桜が聞いたんだろ?なら最後まで聞けよ』
ああ、ダメだ、皐月がまた落ちちまう……。
桜「…ッ皐月!ごめん!そんな事聞きたくなかったんだ…!本当は俺…、少しでも助けになりたかったんだ…!でも、でも!そんな事した事無かったから……ごめんッ」
俺がそう話すと皐月も落ち着いたのか…
皐月『…ごめん、俺こそクソだよなぁ…昔の事なんて今じゃどうでもいいのに…当たり散らかして…ごめん。』
そう告げる皐月はどこか寂しそうで、悲しそうで……
俺は皐月を抱きしめることしか出来なかった……。
俺とは違うんだ…俺は気味悪がられたりしただけ、あとはどこにも身寄りがなくて……、でも皐月は違う、実の親から虐待されて、それを周りが無視をしてる…助けてとも言えずに…ひたすら我慢して親の恐怖にただ耐えていたんだ……。
皐月『…なぁ、桜』
桜「ん?どうした?」
皐月『……俺、ちゃんとするから……捨てないで……ずっと、横に居させて……』
桜「…ッ!当たり前だッ!絶対見捨てねぇよ!お前こそ!俺から離れんな、俺の…俺の隣にいろよ…」
皐月『…うん、居たい、だからこの手、離さないで?俺の事離さないで』