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第3章
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【倉庫に保管された本は眠り続け、額の中の世界は人の腹の中を見続ける】
一つの童話
この世界はどこかのキングのふかすパイプから出る煙りの雲の中にあるらしい。
そこにはいくつもの銀河が誕生していた。
その雲は輪っかになり闇夜の空へ拡がっていく。
夜の雲の中にはいくつかの街が見える。
その中の一つの街に今回はスポットを当てよう。
雲の白さのあまりないその時代の宇宙。キング統率下の街貴族同士の噂には未知の土地に伝説上の生き物や神様の存在を望む声がありました。近隣に名をとどろかせる西欧有数の王都の元には人々が集まりました。それは北を山脈に囲まれ、南東を諸島の見える海に囲まれ、西は怪しげな森に囲まれた日本という閃きの書物が多そうな管理社会の国です。ほんの百数十年ほど前まで小都市国家でした。六人のキングが買ったこの国が大成をなしたのは、数千数百数十年前にその国で科学が産声をあげたからです。その国で科学が産声を上げたのには理由があり、その理由の発端となったある生き物の記録が、その国の国立図書館の書物には記されています。それはこういうものでした。