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【オメガバース】🈂️左(ナムギュ視点)
家でアニキの帰りを待っていると、急に心臓がザワつく。
「……?」
気のせいか。と思って、スマホをいじりだす。なんか暑い?いや、暑いだけじゃなくて、息苦しい。
「はぁ……ッ、はぁ、」
ドクン。俺の心臓が一際大きく跳ね、急に頭が真っ白になる。”アレ”がきた。まずい、アニキは今日23時まで帰ってこなかったはず。現在時刻は22時。ヒートの状態で1時間は、時刻の中の地獄である。
「ッは……くす、くすり……ッ」
薬を探す。ない。どこにも。市販の薬の袋を開けると、中は空のゴミだけだった。
「ッくそ……!」
その間にも息はさらに苦しくなり、体が火照る。もう何も考えられない。俺は本能のままに動き出した。アニキのクローゼット。アニキの服。アニキの匂い。ぜんぶぜんぶアニキに囲まれたくて、服を使って巣作りをはじめた。
「……できた、…」
我ながらいい出来だ。と言いたいところだったが、やはり興奮が収まらない。なんなら、匂いを嗅いでもっと興奮が高まった気がしている。俺はついに我慢できなくなってアニキに電話をかけた。暇だったのか、ワンコールで出てくれた。
「アニキ……?ッはぁ…」
「ナムス!?どうしたんだ!?」
間違えられた名前を治す気力もなく、俺は語る。
「ヒート、きてっ……くすりも、なくッ、て…はぁッ」
「来たのか!?最近落ち着いてたじゃねえか」
「です、ッけど…けっこ、はぁ、……つら……」
「わかった。すぐ帰る」
「えッ、でも……ッ」
俺が返事をする前に電話がぶつりと切れた。本当に帰るつもりなのか?でも……。そんなことを考えている間にドアが開く音がする。
「ナムス!!」
「あにき……ッ…」
「sorry、つらかったよな」
優しくおれの頭をなでてくれた。頭がふわふわして、思考のうりょくがていかしていっているのが自分でもわかる。
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「ッ……?あっ、あっ……?♡」
気付けばおれはべっどにあおむけになっていて、あにきの指で鳴らされていた。きもちいい。
「もうそろそろ大丈夫だな」
そのこえがおれのみみにとどいたとほぼどうじに、あつくてかたいものがはいってくる。
「ぉ、あッ、〜〜♡」
「はッ、すんなりはいるな……?」
「ナム”ギュ”……?♡」
パンッ、パンッとにくがあたるおとがへやにひびく。きもちいい。あにき、あにき……。それ以外のことは考えられなくて、ただあにきに身をゆだねた。
ー完ー
#ナムサノ
夏
9
コメント
1件
読み終わりました〜🥀 2話、ヒート中のナムギュの視点苦しくて切なかったです。薬がないってわかった瞬間の焦り、巣作りする本能、兄に縋るような電話…♡♡♡的などうしようもなさがひしひし伝わってきて胸がぎゅっとなりました。最後の記憶が途切れてただ兄に身を委ねるしかない描写も、無防備な弱さがリアルで。性描写より前に「助けてほしい」って気持ちがちゃんとあるのが良いなって思いました。夏さん、重いテーマを繊細に書ける方ですね。素敵な作品でした🤍