忘却の果てに守るものは

棪堂「あーあ、せぇっかく皐月こっちに連れてけそうだったのにザァンネン」

梅宮「そっちには絶対行かせないし、許す事もしない」

棪堂「へーへーお熱だねぇ、まあ俺も、焚石も諦めてないから」

梅宮「そん時は俺が相手してやるよ」

棪堂「そりゃ楽しみだ♡あ、そうそう、さっきの弟の遥だっけ？ソイツにも興味あるから近々会いに行くな♡」

皐月『！！遥かに近づくな！！』

棪堂「あれぇー、記憶無いんだろ？なら何してもいいじゃん」

皐月『ッ記憶なくてもダメなもんはダメだ』

棪堂「なら守ってみろよ、お前の大切な奴なんだろ？」

皐月『……ッ当たり前だ』

棪堂「なら楽しみにしてるよー！すぅぐ迎えに行くからなあさぁつき♡」

梅宮「…どうする気だ」

皐月『俺が絶対護ってみせる』

梅宮「だけどお前に今守れる力なんてない、現に今負けてただろ」

皐月『それはっ』

梅宮「なあ、そんなに俺ら弱く見えるか、頼り甲斐が無いか？」

皐月『…！だって、俺は外の人間で！風鈴として居ないし、居座ってる訳だし、これ以上迷惑掛けたくない』

梅宮「なぁ、それ、誰が決めたんだ？」

皐月『(ゾワッ)』

梅宮「俺が、お前に嫌だと言ったことあるか？俺が嫌だって言ったことあるか？皐月が俺に対して嫌な事をしたこともある、でも俺はお前を守りたい、お前と家族でいたい、何より家族より大切なんだよ、俺はお前の特別でありたい、好きなんだ、皐月のこと」

皐月『な、んで？俺、自分自身のこと何も分かってないのに、何で…好きとか言えるんだよ…分からない…俺には恋愛も家族愛も分からない…』

梅宮「それでもいい、俺は皐月の前ではカッコよくいたい！それだけだ」

柊「なんだ、梅宮はずっとお前の事思ってたんだ、毎回毎回どうしたらいいかとかうるさいくらい話を聞かされてきたんだ、その点は聞いてやってくれ」

皐月『……ッ、へ、返事は、また、今度で、良いか///』

梅宮「おう！俺は何時でも待ってる！！」

なんなんだ、辺に暖かいし、桜の件で不安にもなる、俺はどうしたいんだ……