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みちょ
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翠玲
2,020
流星のようにギラリと銀色に光るナイフを
躊躇なく相手に突き刺す。
とある”人物”からそう促されるままに__、
幼少期の頃から今までに渡り、
俺の手を見えない赤色に汚してまで行った。
それで現在に至る__。
そんな毎日を送っていたある日のこと__。
いつも通り1人で敵を倒し終わった瞬間に、
部屋に男が姿を現した。
声をかけようか迷っていると、
男は俺に優しい口調で話しかけてきた。
いるま
「これ、もしかして全部みことが1人でやったのか?」
長年__、男か女かも分からない人物から
痛めつけられながら育ってきた俺は
優しく接することが分からなかったために、
睨みながら問いを返すしかなかった。
銀色と不気味な位に紅く染まったナイフを
相手に向けた状態のまま__。
いるま
「まぁ落ち着けって。俺は決してみことと
戦うためにここに来たわけじゃないから」
その言葉を俺は信じることに決めた。
これ以上押し問答を繰り返しても、
無駄だということは分かりきっていたから。
みこと
「言葉を信じることにするよ。ただし__、
裏切ったら容赦なく戦うことになるから
覚悟しておいて。いるませんせー。」
昔から得意の警戒心丸出しの状態で
相手の問いに答えを返した。
いるま
「あぁ、絶対に裏切らないって誓う。
だからこれからもよろしくな。」
その優しい笑顔を見た瞬間__、
俺は初めて人を信用する出来事となった。
と同時に仲間の大切さを実感できた日にもなった。
コメント
1件
第1話から重い過去と孤独がにじみ出ていて、主人公・みことの痛みがひしひしと伝わってきました。いるまさんの優しい口調と笑顔に、彼女が初めて「信じる」を選ぶ場面には心が動かされました。たった一言の「覚悟しておいて」に、彼女の生き様が凝縮されているようで、続きが気になります。