「お弁当たべてもう一度戻ってきなさい」
教室に戻ってきた。
みんな数人のグループで食事をしている。
アヤも遅れはしたものの持ってきたお弁当をひろげる。
小さなお弁当箱だが女子高生には充分なものだった。
水筒に入れたお茶をゴクゴクと飲む。
おねしょとおもらしで体の水分がぬけたのかもしれない。
あれから数時間がすぎ、アヤは養護教諭の運転する車の助手席に座っていた。
(どこに行くの?)
(家に送ってくれるのかな?)
少しドキドキしながら車にゆられる。
車のウインカーが出てとある店の駐車場に入っていく。
(えっ、ここ……)
養護教諭に連れていかれたのは自宅ではなくベビー用品店で、
「さ、降りて!行くわよ!」
言いながら本人は車をおりてドアに手がかかっていた。
アヤも遅れながら養護教諭の後を着いていく。
スカートを履いてはいるものの短めの丈がソワソワする。
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