テラーノベル
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朝 、 2年4組の教室 。
私の机には 、 今日もまた一通の手紙が置かれていた 。
○○ 「 はいはい 、 またラブレターっと 」
雪乃 「 … 何通目だっけ ? 」
白布 「 … 今月9通目 多分な 」
雪乃 「 ふ ~ ん 、 中身はまた “ 好きです ” だけ ? 」
○○ 「 え ! ちょっとは喜びなよ !? 女子の敵だよそれは !! 」
雪乃 「 中身普通すぎてつまんないし ~
でも 、 “ 牛島先輩と仲良くしないでください” は笑った !! 」
白布 「 あ ~ 、 あったな 。 あれ俺も読んだ 」
○○ 「 いや勝手に読むな w 」
その時 、 教室のドアがトントンと軽く叩かれる 。
顔を出したのは川西だった 。
川西 「 雪乃ちゃん 、 ちょっと来てくんね 」
雪乃 「 ん ? なになに 」
川西 「 先生が忘れ物だって 」
雪乃 「 え 、 私何忘れたんだろ ~ 」
白布 「 あ ~ 、 それ俺が持ってきてやるよ 今行くと廊下混んでるし 」
雪乃 「 ううん ! 大丈夫だよ ~ ありがとね !! 」
教室を出て 、 川西と2人並んで歩く 。
雪乃 「 で ? ほんとは忘れ物なんてないんでしょ ? 」
川西 「 !! バレてたか ( 笑 ) 」
雪乃 「 そりゃね ~ 私 、 結構察しもいいんだよ ! 」
川西 「 最近 、 白布とよく話してるなって思ってさ 」
雪乃 「 あ ~ … まぁ 、 幼馴染だし 」
川西 「 … 俺じゃダメか ? 」
雪乃 「 …. え ? 」
川西は何も言わずに歩き出す 。
表情は分からないけど 、 耳がほんの少し赤かった 。
放課後 、 体育館
今日の練習も白熱していた 。
白布「 … 3本 。 合わせます 。 」
牛島 「 ああ 。 」
白布のトスに 、 牛島先輩が踏み切る 。
バシィン!バシィン!バシィン!
3本連続に決まるスパイクに 、 空気が震えた 。
雪乃 ( やっぱりすごいな … 賢二郎のトスも 、 牛島先輩のスパイクも 、 噛み合っててまるで計算されてるみたい )
その時 、 私の名前を呼ぶ声が響いた 。
五色 「 森河先輩 !! 今日の俺 、 どうでした !? 」
雪乃 「 あ ! すごく良かったよ ~ ジャンプ高くなってる !! 」
五色 「 えへへ … 本当ですか ? 」
天童 「 工 ~ 、 ガチ照れしてんじゃ ~ ん !! 」
瀬見 「 わかりやすいにも程がある 。 」
雪乃 「 ありがとね 、 五色君 。 見てて楽しかったよ !! 」
そんなわちゃわちゃの輪の中 、
牛島先輩が 、 静かにタオルを取りに来て
私の目の前で立ち止まった 。
牛島 「 森河 。 今日の記録 、 たすかる 。 」
雪乃 「 はいっ !! こちらこそ 、 いつもありがとうございます ! 」
牛島先輩は小さく頷いて 、 そのまま無言で歩き去る 。
雪乃 ( もっと話したい 。 でも 、 それが出来ない )
その夜 、 家に帰って兄と夕飯を食べながら
ふと溜息が出た 。
兄 「 ん ? どした ? 珍しく疲れてんな !! 」
雪乃 「 … なんか 、 全員が全員難しいなって 」
兄 「 雪乃がそういうって言うことは … 恋だな !! 」
雪乃 「 うわ 、 やめてやめて!即バレすぎて引く 」
兄 「 で 、 どこのどいつだよ 。 俺がしばきに行ってやる 。 」
雪乃 「 やめて ? それ犯罪だからね ? 」
いつも見てくれてありがとうございます !! ❤️
雪乃の親友の○○についてなんですけど 、
是非書いていってください!
よろしくお願いします!🙌
コメント
2件
明里とかどうですか!