テラーノベル
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これは私と阿呆な親友の
長いようで短い人生の物語
私のクラスにはとても
明るくて、頭もいい、
だけどどこか抜けている
そんな子がいた。
その子と知り合ったのは
小学校5年生の時、
その時は 真面目な子
だったのに私と関わるように
なってからはこのザマだ。
教室内はいつも通り騒がしい
そんな中私は少々呆れながらも
彼女の机へ向かった
「あ、幽夏じゃん!」
「おはよ、翠」
「おはよ〜、てか今日暇?」
彼女が急に聞いてくる物だから
私は呆れたように答えた
「お前本当に急だよね」
「暇だよ、どこ行きたいの?」
「雑貨屋?」
「なぜ疑問形?」
「間違えたの!」
「あぁそう」
「集合場所はいつもの
ところでいい?」
「いいよ」
放課後
「服見に行こ!」
「雑貨屋は?」
「んー今度でいいや!」
「はぁ?」
そういうと翠は子供のように 笑った
「自由過ぎでしょ…」
「幽夏には言われたくないなぁー」
「私のどこが自由だって言うのさ」
「隠れんぼ中にお腹すいたから
帰るって言い出すところとか?」
「いつの話よ…」
そんなことを話しながら私達は
服屋へ向かった
「幽夏!この服可愛くない?」
「えーこっちの方が好きかも」
「ほんとに服の好み合わないよね」
「そうだね」
「あ!じゃあこれは?」
「あー翠っぽくていいと思う」
「これにするー!」
「じゃあ買ってきな」
「おけ〜」
帰り道
「ねぇねぇ」
「?」
「もしも、どっちかが
居なく なっちゃったらどうする?」
いつも明るい彼女にしては珍しい
質問だった
「なんで急に?」
「私はねぇ〜幽夏の分まで
生きるつもりで、長生きするよ!」
彼女の声はいつも通り明るかったが
彼女の顔はどこか悲しげに見えた
「私は、翠のやりたかったこと
翠の代わりに全部やる…かな」
私が答えると彼女は少し不思議な
顔をした
「私のやりたいことって
私がやらなきゃ意味ないじゃん!」
「そうだね」
私は少し笑いながら答えた
「そういえば明日から夏休みだね」
彼女が言う
「そっか、今日終業式だったのか」
「また寝てたの?」
「寝てない、目閉じてただけ」
「それを寝ているって言うんだよ」
「意識はあるもんね」
正直言うと彼女の言う通りほぼ
寝ていた、なのでただの集会と
あまり変わらなかったのだ。
「お祭り行こうね!」
「今年も浴衣を私から借りる気?」
「うん!」
「いいけどさ」
そんな会話をしながら家へ帰った
数日後
「今日お祭りあるらしいよ!」
「どこで?」
「心丘公園だって!」
「行くの?」
「一緒に行こ!」
「いいけど」
「あ、ゆずも行くって!」
「了解、浴衣は?」
「ゆずは着るらしいけど
私は気分じゃないからいいかな」
「ゆずが着るなら私も着ようかな」
「2人の浴衣眺めとくね」
そこでメールは途切れた
祭り会場では
「こっちこっちー!」
「お前と違って私ら浴衣なの!」
「ほんとだよ全く」
いつの間にか後ろに居たゆずが言う
「びっくりした、いつから居たの?」
「今〜」
その後はちょっとした
雑談などをしながら祭りを楽しんだ
祭りから数日後
翠が倒れて救急搬送されたとの 連絡が入った
「生きてるか〜?」
「生きてるよ!」
医者からの話によると
移植手術 をしなければならない
病気らしい
「大変だね」
「ねー移植できる人も見つからないん
だって」
「親もダメだったの?」
「うん」
そこからは私もお見舞いで
病院に通う 日々だった
そんなある日移植できる人が
見つかったらしく手術をすることに
なった。親友の手術だって言うのに
○○は来てくれなかった。
その後手術は無事に成功し、
移植相手 を聞いて私は全てが繋がった。
「移植相手、ですか?」
「はい、だって移植してくれた方
亡くなってしまったんですよね」
疑問だった何故亡くなってしまったのか
普通は移植が原因でなくなることは無い
「そうですね」
「お墓参りくらいは行ければと思って」 「○○さんです」
「え?」
正直理解ができなかったその後理解した元々喘息で体の弱い幽夏だから移植に
体が耐えられなかったのだと。
その後すぐに幽夏の家へ行き、
事情を聞いたどうやら幽夏は体が弱く、
移植手術をすれば亡くなることをわかった上でどうしてもと医者に頼んだらしい、
しかも丁度今日幽夏の葬式だったらしく、幽夏の家族は皆喪服を来ていた私は幽夏の仏壇の前で小さく呟いた。
「本当にバカなの?」
その瞬間幽夏の声が聞こえた気がした
「精々私の分まで長生きしなよ、
親友さん」
「当たり前、幽夏がやりたかった事
全部やってやるんだから」
そこから数年後
私は幽夏がなりたいと
言っていたデザイナーに就職した。
「私の為に命犠牲にして、
悔やんでるんじゃないの?
ゆ、う、か、さん」
「随分と、生意気になったものだ。
私、星宮幽夏は大切な親友の為に
命を落としたことなぞ気にして
おりませんよーだ」
これは死人の私が、親友を 見守り続ける、そんなお話
コメント
1件
うわあああ、これ泣くやつやん…😭💦 最初の軽い掛け合いの裏でずっと伏線が張ってたんだね…「もしもどっちかが居なくなっちゃったら」ってあの会話、読んでる時はなんとなく不穏だな〜くらいだったのに、最後のドんで全部意味が変わるのがエモすぎる…! 翠がデザイナーになって、あの生意気な口調で幽夏呼びするところ、グッと来た😢 2話読みたいよ〜!
ひなだよ
3,389
空乃 風♋🥀🐇
12,210