救命センター
「あれ?ころちゃん?」
「あ!りいぬくんいた」
「どうしたの?」
「僕ずっと探してたんだよ」
「ごめんね」
青は拗ねたようにほっぺをふくらませながらそういい、赤は苦笑いしながら謝った。
「それでどうしたの?俺に用があったから探してたんだよね?」
「そうそう、 蓮くんのカルテある〜?」
「蓮くん?あるけど、」
蓮くんとは元内科に通っていた小学校1年生で現在は救命で見ている。両親は共働きで今は面倒をずっと見ていられないため預かりながら経過を見るかたちとなっている。
「変更したい部分あるから見せてもらってもいい?」
「うん、ちょっと待って今持ってくるね」
「ありがとう」
そう言って赤は取りに行った。
「はい、」
「ありがとう。ーよし出来た」
「?」
「え!退院出来るの!?」
「うん、内科の方に連絡来てね来週帰って来れるみたいで迎えに来るって」
「よかったね!」
「これで蓮くんも入院生活から解放だね笑、りいぬくんも救命で引き取ってくれてありがとう」
「全然、これが仕事だから!でもよかった」
「このことはりいぬくんから伝えてくれる?」
「ころちゃん来ないの?」
「今風邪流行ってるから患者さん多くてさ〜、この後も診察大量にあるから行けないや。来週はちゃんとお見送り行くから! 」
「わかった!伝えとくよ」
「ありがとう、じゃあ戻るね」
「頑張って、無理しちゃダメだよ」
「ありがとう」
そう言って青は手を振りながら戻って行き赤は蓮が入院している部屋に頼まれたことを言いに向かった。
ガラガラ
「失礼しまーす」
「あ!りいぬ先生!」
「蓮くん元気〜?」
「うん!元気だよ!」
「よかった」
「先生どうしたの?」
「ん?あ〜、蓮くんにお話があってきたんだ」
「おはなし?」
「うん、あのね蓮くん来週退院出来ることになったよ」
「退院…?ぱぱとままくる?」
「そう、お父さんとお母さん帰って来てお迎えきてくれるって」
「ほんと!?」
その話を聞いた蓮くんは目キラキラさせて喜んでいた。同室の子どもたちも喜んでいる子もいれば寂しいと悲しむ子がいた。
「蓮くんよかったね!寂しいけどよかったね!!」
「蓮くんいなくなっちゃうの…?やだ…!」
「ごめんね、僕も寂しいけどずっと友だちだよ!」
「うん…」
「まだ一緒にいる時間はあるよ!その間はしっかり楽しも?ね」
「うん!」
「また蓮くんが退院する時は先生がお見送り行くからね」
「約束だよ!」
「うん、約束」
蓮と赤は笑顔で指切りをし部屋を出た。
その頃・・・
「ころん先生、お疲れ様です」
「あ、るぅとくんおつかれ」
「ここは病院ですよ、先生をつけてください」
「るぅとくん先生」
「バカなんですか?」
仕事を終えた黄くんは休憩室に行ったところそこに青くんがいた。
「バカとは失礼な!」
「間違ってます?」
2人は仲がいいのか悪いのか…
表上同じ科でただの同僚だが実は裏では恋人同士である。このことを知っているのはメンバーだけであるため下手に口にできない。
「みんな忙しいかな?」
「そうですね、りいぬ先生とさとみ先生は忙しそうですよね。最近ななもり先生とジェル先生も結構バタバタしてるので心配ですね…」
「…、なんかプライベートだと名前呼びだから先生呼び気持ち悪い…笑」
「しょうがないじゃないですか!社会に出たらこんなもんです!」
「はい…、僕この後仕事ないからみんなの様子見に行こうかな」
「じゃぁ僕も行きます」
コメント
1件
遅れて大変申し訳ないです💦🙏