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もはや名前をお借りしてるだけ
「王子と魔術師」の後日談
序盤、モブ(有能)が結構喋る
rtttの他に3人登場、キャラ崩壊激しめかも
R15くらいの描写あり
⚠🈂️ンリオコラボのビジュをイメージとした作品です。⚠
世界観や軽い設定なども記載しておりますので
先に前話の王子と魔術師をお読みになってから
この後日談を読むことを推奨します。
tt side
このイッテツ・サイキ、現在悩みのタネがある。
今やリト君を狙う危ない連中の勢力も収まってきてむしろ平和ではある。
あの事件の後両思いになり、事情を国王に話したらしいリト君に「ウチに住めよ」と誘われ森奥の家からリト君の住むお城へと住処を移した。
それからは、今まで天気が悪かったりしたら見れないリト君の顔が毎日見れる。それがとても嬉しい。
それはそうとして、リト君は国の王子であって。将来異国のお姫様とか貴族との婚約だったりを考えないといけないわけで。
「え、リト君がお見合い?!」
「はい…、向こう側がリト様を好いているとか
リト様にお話が渡る前に国王様が了承してしまいまして…」
お城に来てから世話係としてよくしてもらっている使用人さんの一人から衝撃の事実が告げられ俺は素っ頓狂な声を上げた。
申し訳なさそうにする使用人さんの話を聞くと、リト君と婚約したいという貴族のお嬢様がお見合い…縁談を持ちかけたらしい。
国王様はリト君が結婚願望がなくて断ることを見越して、使用人さんがリト君にそのことを話す前に了承の契約書にサインしてしまったとか。
一瞬俺と付き合ってることは伝えてないししょうがないか…というかリト君が好きなお嬢さんなんだ〜、見る目あるね!と謎目線で考えてぶんぶんと首を振った。
いや、お見合い行っていいわけがなくない??なんとか乱入して止められねぇかな…。
「そ、その〜…お見合いの日程って、」
「本日の15時ですね」
「すぐじゃん?!」
急いで時計を見ると、14時15分。窓から顔を出し下の様子を確認すると、リト君の姿はないものの既に馬車が待機していた。
止めに行くのは無理そうだ、と判断して使用人さんと向き直る。なんで言ってくれなかったんだろ、リト君…とがっくり肩を落とした。
「恐らくサイキ様を不安にさせたくなかったのだと思います
本来、お見合いの件はサイキ様に伝えないよう言われていましたので
会合がある、と嘘をついて出るご予定でしたし」
「ぇ、そんな事言っちゃって大丈夫…なんですか?!」
「はい、大丈夫ではないですね。
ですので私からの告げ口というのはどうか内密に。
お付き合いしていらっしゃるのなら
お互いに関する隠し事はないほうがよろしいでしょう?」
使用人さんはそう笑って秘密、というように人差し指を自身の唇にあてた。俺はそれにこくこくと頷く。
というか、付き合ってること使用人さんにはバレてるのか…な、なんか恥ずかしい!!
「リト様の代わり、といってはなんですが
リト様のちょうど入れ替わりでサイキ様と親しい方々を
お庭の茶会広間にてお呼びしております。存分にお話ください」
俺の考えていることを見透かしているように使用人さんはふふ、と笑うと、神様のようなことを教えてくれた。
本当にありがたいよ…。今度絶対お礼しよう。
俺はそう思いありがとうございます!、とお礼を言って茶会広場を目指して早足で急いだ。
リト君に会えないのはちょっと心残りだけど、来てくれた皆に話聞いてもらうかぁ…!
「ぉ、テツ〜!こっちやこっち!」
「サイキから呼ぶなんて珍しいやん」
「久しぶりやね」
茶会広間につくと既に来てくれた三人…マナ君、カゲツ君、ロウ君がテーブル席についていた。
俺はすぐにぱぁっと笑顔になって開いている最後の席に座る。
テーブルには既にスイーツや紅茶が置かれていてまるで本当にお茶会をしているようである。
「ごめん、来てもらっちゃって…
時間とか大丈夫だった?」
「全然。むしろ暇だった」
「ぼくも最近タコ忙しいらしいし
国は荒事ないしで暇だったわ」
「西の国で治安いいのカゲツのとこくらいやからなぁ
ライも忙しいらしいわ」
おずおずと聞くと暇だという旨の返事が帰ってきて内心ほっとする。
その後は僕から呼ぶのは珍しいとのことでなにかあったのか、と聞かれ、半ば愚痴みたいになりながら例のお見合いの件を話した。
「どうしよう…もしかしたらリト君、
貴族さんと婚約しちゃうのかな…
写真、見せてもらったんだけどすごい美人だったし…」
俺はそううなだれた。実は使用人さんに貴族のお嬢様の写真を見せてもらったのだが、綺麗な黒髪で顔が整った女性だった。
あれだと俺にビジュアルで勝てる確率はミリもない。
話を静かに聞いてくれていた三人は一度顔を見合わせていた。
「…それはないんちゃうかなぁ
リト、テツのこと本気で好きやと思うし」
「同意。そもそも見合いなんて
頼まれた側がその気ならその場で切れるしな」
二人の意見をカゲツ君もうんうんと頷きスコーンを頬張りながら聞いている。
「…そもそもリト君って多分異性愛者なんだよ
ひ、一目惚れとか…しちゃうかもしれないし」
「ウサミ、サイキに一目惚れらしいからないやろ」
最後の一切れをぽい、と口の中に放り込んだカゲツ君がそう言う。ぼっと顔に火が着いたように顔が熱くなるのを感じた。
「で、でもさ…俺、正直不安で…
男なのにこのままリト君の隣にいていいのかなって」
「もしかしたら、美人なお嬢様と婚約したほうが
いいのかもなって…考えちゃって」
ずっと、頭の片隅でそう考えていた。それを今、初めて人に話した。吐き出した。
それを聞いたカゲツ君はきょとんとした様子で口を開いた。
「別にええやん、好きなんやから
好きやから一緒におるし一緒にいたい
それ以外に理由っているん?」
「ぁ、」
「あのな、テツ。リトはな、お前と同じか
それ以上にテツのこと好きやで。
それにな、リトの幸せはリトが決めるんや」
「イッテツ、それ、ウサミに話した方がいいぞ
気持ち本人に伝えるのも大事なんじゃねぇの」
カゲツ君の、マナ君の、ロウ君の意見を聞いて声が漏れた。どうやら深くいろいろ考えすぎていたようだ。
それに俺は正真正銘リト君と付き合ってる恋人なのだから、リト君のことを信じて待てなくてどうすんだ。
俺はがた、と椅子から立ち上がると、自分の頬をバチン、と叩いた。じんじんと痛みが走りそこが熱く感じる。
「ありがとう三人とも…!俺ちゃんと、
リト君と話す…!」
「なーに話すって?テツ」
「ひゅ、」
堂々宣言した直後、背後から現れた人物にポン、と手を置かれた。リト君である。
俺はそれに驚き、何も出来ずにただ空気をか細く吸う音しか出すことが出来なかった。
「えちょ、助け、」
「すまん三人とも、テツ借りてくわ〜
多分もう戻ってこれねぇかも」
「程々にしとけよ」
「こっちはこっちで恋バナに
花咲かせとくわ〜」
「頑張れ、サイキ」
「あぁあぁぁあ”〜〜〜〜…」
なぜかニコニコ笑顔のリト君に嫌な予感がして三人に助けを求めるも、察した顔をして(カゲツ君は若干分かってなさそうだったけど)誰も止めてはくれなかった。
俺はリト君に腕を捕まれずるずると引きずられ、茶会広間を離れるのだった。
「お紅茶のおかわりはいりませんか?」
「あ、ありがとうございます〜!」
「あ、あんた確か俺らを呼んだ、」
「あはは、私めはただの一端の使用人ですよ」
「このお菓子うまいな!」
「恐縮です。実は腕によりをかけて
作らせていただいたものでして」
「…もしかして、ウサミに話したか?」
「はい。伝書鳩にてご連絡をいたしました
お二人にはどうか末永く、と思っておりまして」
「お〜!かっこええな…!」
「お褒めに預かり光栄です」
無言。何も交わす会話もなく城の中を進んでいく。
リト君の部屋の扉前の廊下までくると、そこでピタリと止まってぱっと掴まれていた腕を離された。
「ぁの…り、リト君…その、
え、縁談…お見合いどうしたの…?」
「始まる前に面と向かって断ってきた
直接言ったほうが相手も諦めるだろ」
「…勘違いじゃなかったら…
ぉ、怒ってる…?」
「おぅ、ものすごくな」
会話しながら、じりじりとリト君が距離を詰めてくる。一歩、一歩とリト君が歩く度、それに比例して俺も一歩、一歩と後ずさる。
「ち、ちなみに…さっきの会話は、
どこまで聞いて…」
「『貴族さんと婚約しちゃうのかな』〜
のくだりからだけど」
ハイ、終わたンゴ。話の本題に近いところからじゃねぇか!!
と叫びそうになるが、俺は今はヘビに睨まれた蛙である。そんな強気なことを言えば何をされるかわからない。
ついに背中がとん、と廊下の壁についてしまった。焦っていると、リト君も距離を詰め俺の両手首を掴み壁に固定した。それにより身動きが取れなくなり、いよいよ逃げられなくなる。
「縁談のことなんも言わなかった俺も落ち度はあるけどさぁ…
テツ、俺がなんで怒ってるか分かるか?」
「…ぜ、全然わかりません…」
「はぁーあ、俺悲しいなぁ!
テツが全然俺の気持ち分かってくんねぇからさぁ!」
演技っぽくそう言うリト君であるが、その目は獲物を仕留めようとしている猛獣のようで、鈍い光を宿していた。
「ご、ごめん…?そ、その、
あれは俺が深く考えすぎちゃっただけで…」
「冗談だって。テツがそこまで悩んでくれて
俺めちゃくちゃ嬉しいよ」
リト君はそう言うと先ほどとは打って変わって、俺の手を押し付けていた手を話して俺の服のフードをずらすとわしゃ、と撫で回される。
あれ、案外怒ってない…?そう思って様子を伺うようにリト君の顔をちらりと見た。
が、全然変わらない瞳とバチリと目があった。俺と目があったリト君は目を細め怪しく笑う。
「でもさぁテツ、正直俺がお前のこと
どんだけ好きか分かってねぇだろ」
「や、じゅ、十分に分かってます…ハイ、」
「じゃなんで俺が別の人と婚約する〜
とか言ってたんだよ」
「う”……」
それを引き合いに出されてしまえば何も言えない。確かにわかっていなかったと言うか、信用しきれなかったのかもしれない。
唸る俺にリト君はふ、と笑いを吹き出した。が、いつもの鶏のような声の面影はどこにもない。
「ほらぁ、
やっぱ分かってねぇじゃん
だからさ、」
ずい、とリト君の顔が至近距離に迫る。いつの間に手が移動して後頭部に添えられていて、もう片方の手は壁と腰の間に差し込まれていた。
ぁ、と声を出す間もなく唇を塞がれた。
「ん、ぅ?!ぁ、むぅ、ぅあッ」
「ッはぁ…」
無理やり口の中をこじ開けられ、そこからリト君の舌が入ってきて好き勝手に蹂躙される。思わずぎゅ、と目をつぶった。
驚きのあまり引っ込んだ自分の舌を器用に引っ張り出され、擦られたり吸われたりと、貪り尽くすようなキスにされるがままになった。
なにこれ、きもちい、あたまふわふわする、しらない、りとくん、いままでこんならんぼうしなかった、
刺激が強すぎるまでの快感に考える速度が遅くなるほど頭が馬鹿になる。腰も、抜けてしまったように感じる。
自由になっている片方の手でリト君の服を支えのように掴み、もう片方の手はどんどんとリト君の胸を叩いた。
でもそれで止まってくれるはずはなく、酸欠直前になるまでされて口の端からどちらのものかもわからない飲み込みきれなかった唾液が伝い落ちた。
一度口を離されると、また角度を変えてキスされる。今まで俺がやめてと言ったりそういう反応を見せれば毎回素直にやめてくれていたリト君が今日は完全に俺の反応を気にもとめずにいるのである。
股に足を差し込まれ、ぐりぐりと押し付けられる。そうされると更に快楽の波に包まれいよいよなにも分からなくなってきた。
「ぁ、はぅ、ふぅ゛〜〜〜ッ」
「…っと、」
ここで完全に腰が抜け唇が離れて、ズルリと壁を伝ってずり落ちる俺をリト君が支えた。
そのまま軽々と横抱きにして持ち上げられる。そしてスタスタと歩きだした。向かった先は…リト君の部屋だ。
「もう一回、今度は
ちゃぁんと分かってもらえるまで…
しっかり教えてやるからな♡」
リト君は一度途切れさせた言葉の続きを紡ぎ、俺の頬にちゅ、と可愛らしいリップ音を立てて唇を落とした。
ただし、さっきやられた事と言っている内容は全く可愛くない。むしろ獰猛な肉食獣である。
ある種の死刑宣告のようなことを告げられ、ぁ、やばい、と頭の中が逃げろと警報を鳴らすが、惚れた弱みかそれとも快楽に呑まれたせいか、体が全く動かない。
そうして、部屋の中に入った後扉がぱたんと閉まり、鍵がかけられたのだった。
END.
今回人物紹介はなしです!「王子と魔術師」には載せてるので
気になる方はそちらをどうぞ〜
🈂️ンリオコラボまだ脳焼かれてます。
私はバケモノですだれか助けて
あと文章が似てきたというか、作中のrtttが似たような仕草を
するのが多くなったなぁと感じているのですが…
例えばttがrtの服を掴むのとか…
作者受けが攻めの服掴むシチュ大好き人間なので
そういうの多くなるかなぁと考えられますのでご容赦を。
P.S. 私が作った世界観で良ければいくら使っても構わないので
どうか…どうか🈂️ンリオコラボのビジュイメージのやつ
書いてくださる方いらっしゃいませんかね…
即フォローして読んで♡押してコメントしに行きたいのですが…
早速誤字発見、修正致しました