コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「もう藤士郎は僕が居なきゃ眠れないし生きていけないもんねぇ、……♡♡」
「ぁれ、?こんなお店前まであったけなぁ、?」
謁見の帰り、僕は慣れない路地を歩いていた。そこで『晴藤屋』という外から見たらとても小さくて、不思議で怪しいモノが沢山置いてある店の横を通りかけた。
不思議と僕の体は、その晴藤屋に吸い込まれて行くように店に入った。
人居ないのかなぁ…、?、
店内は少し埃っぽくて、薄暗い。だけど清潔にはされてるみたい。
「あれ、お客さん?いらっしゃい」
「わ、っ…。」
吃驚したぁ、……急に背後から声を掛けられるなんて、店主さんかなぁ?
店主さんは、僕より少し背が高くて、顔は…薄暗くてよく見えないけれど。多分美しい顔をしているだろう。
「君、寝不足、?」
なんで分かったのだろう、隈でも見えたのだろうか。
でも、この薄暗い店の中で顔が見えるのだろうか……?
「じゃ〜、ぁ……、っと、これオススメだよ。」
そう言って店主さんは錠剤が入った小瓶を差し出してきた。ラベルを見ると、”睡眠導入剤” と書いてある。
「これ、あげるよ。」
「ぃや、はらいますっ、!」
「ううん、こんなボロい店に来てくれたのも何かの縁だろうしね。僕の奢り」
店主さんが払ってくれるらしい。親切な人だ。
「くれぐれも、使用容量は守ってね?これ依存性高いから」
「分かってますよ笑、ありがとうございましたー、!」
僕だって20歳を超えた大人だ。Overdoseなんてする訳が無い。また来ようかな。