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死ネタ注意
首絞め要素あります。
出てくるのは124と380。
cp要素はありません。
380亡くなった後。
捏造しかない。
以上を踏まえて大丈夫な方はどうぞ
兄貴が死んだ。
あの腹立つクソ女も俺が殺した。
これで俺はもう…。
あぁ、サノスのやつから貰ったクスリがまだ残ってる。2粒一気に口に入れて流し込む。くそっ、なんなんだこの気持ちは。悲しいわけじゃない、怖いわけでもない。ただ心が落ち着かない。…クスリも飲みすぎのせいか、いやに耐性がついちまってろくに効かない。もう1つ追加で飲む。
…もう寝てしまおう。
物音で意識が浮上する。
「…は、」
見るとそこには殺したはずのあいつが立って俺の方を見ていた。
なんでだよ。なんで居るんだ。だってお前は俺が…。
混乱してる俺に構うことなくそいつはゆっくりと近づいてくる。手にはフォーク。殺される、なんてバカみたいなことを思う。自分が殺した相手に殺されるなんて、そんな事あるはずが無い、あってたまるか。
ベッドの縁まで近づいてきて、ようやく表情が見えた。生気の宿ってない暗い目。なんの感情も乗せてない、虚無の目で俺を見つめる。ふざけんな!そんな目で見るな。
「……んで、いるんだよ」
声が震える。お前は誰なんだ。死んだやつが化けて出てきたのか。そんな、そんな非現実的な事。だってお前は、俺がこの手で、フォーク、を。
「あんただけは、幸せになんてさせてあげない」
いつの間にか俺の上にはそいつが跨ってて、顔には笑みを貼り付けて俺の首に手をかける。殺される。冗談じゃなく、殺される。こんな女1人簡単に吹っ飛ばせるのに身体が動かない。なんで、なんでなんでなんで。
「っあ゛…、やめ゛っ…う゛ぁ゛…っ! 」
息が出来ない。
意味が分からない。理解できない。だってだってだって!お前は!俺が殺しただろ?!
首から手が離れる。一気に空気が入り込んできて苦しいがそんなこと言ってられない。精一杯の力を出してそいつに殴り掛かる。
が、振った腕は当たることなく、空を切った。
「っは…?」
「…あんたが殺したんでしょ」
嘲笑するそいつ。
………あぁ、ほんとに、こんな非現実的な事があってたまるか。
「あんただけは、絶対にーーー」
フォークが振り下ろされる。
俺が、あいつに、セミに振り下ろしたところと同じ箇所。
意識が無くなる瞬間、声が聞こえた。
「…あたしを理由に、逃げるなよ」
……なに言ってるんだ、今俺を殺したのはお前だろ。
次の日、ベッドにはナムギュの死体があった。手にはフォークが握られており、近くにはサノスのネックレスが落ちていた。
サノスのネックレスの中は、からっぽだった。
以下解説的な。
このお話の内容を理解したい方は読んでください、自分で解釈したい方は読まなくて大丈夫です。
えー、お薬で幻覚見ちゃったナムギュさんですね。
実際セミ姉は化けて出てなんかないし、殺そうとも思ってないです。
ただクスリを大量に飲んでおかしくなったナムギュの幻覚です。
周りから見たら自分で自分の首に手をかけて、自分で自分にフォークを振りかざしてます。
物音は誰かの寝相です。
その物音で起きてからずっと幻覚見てます。
自殺してるとは本人は思ってないし殺したはずのセミ姉に殺されたと思ったまま死んでます。
最後セミ姉は『あんたが殺しておいて都合よくあたしを使って楽になろうとするな』って意味を込めて逃げんなよと言ってます。
もしあの世で会えたらバチくそに怒られるでしょう。
心当たり無さすぎて反論するけどサノスが入ってきて2人から怒られてしまえ(
このセミ姉はナムギュのこと死ぬほど嫌いだし自分を殺した事に関して思ってるとこはあるけど、別に殺したいとまでは思ってないし道連れにしようとも思ってないです。幸せになってほしくもないし不幸せになって欲しいわけでもない感じ。死んでからはただの傍観者決めてたのになんか巻き込まれたある意味被害者。そりゃふざけんなよってなるよね。
ここまで読んで下さりありがとうございました。
楽しんでいただけてたら幸いです。
今後このように話の解説等があればします 。ただのあとがきは書かないようにします。
では!