テラーノベル
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あぁ、かわいい。かわいいな。
可愛すぎて、苦しい…ずっと…こうして抱きしめたかった。
その苦しくて感情が爆発して私にだけに見せてくれる表情。
泣いている顔。
もっと縋ってほしい。
私のもの。
私の、真白だ。
好き。大好き。愛してる。すごく、愛している。
重いだなんて重々承知の上。
やめられない。この人はなんでこんなに愛しいのだろう、この人は、私を狂わせる。
頭が痛い、この顔、私以外に見せてないだろうか、あぁ、かわいい。好き。大好き。
壊れたっていい。私が、掬い上げるから。
掬い上げて、全部私の中に取り込む。
好き、好き、大好き。
弱いところも、ぜーんぶ。大好き。
いっそのこと、秘書とかしなくてもいいから、私のそばに居て欲しい。
「秘書になって欲しい」なんて、ただそばにいる口実で。こんなこと、真白さんにバレたら怒られちゃうだろうか、あぁ、怒った顔も、可愛いんだろうなぁ。
あの日出会った日から、あなたはやっぱり私を豹変させる。
「本日はよろしくお願いいたします!」
真白が元気よく挨拶する。
「こちらこそ、よろしくお願いします。」
この日は会社同士でのコラボレーションを実現させるため、会議をしていた。
会議が終わった後、
「本日は本当にありがとうございました!…あの、頭、痛いんですか?」
え?私が隙を見せていた?嘘だ、
「さっき少し頭に手を当てていたから…大丈夫でしょうかと…」
そんな少しの仕草で見抜くなんて…やっぱり、この人の前では不思議と気を抜いてしまうな…腑抜けている。
ちゃんとしなければ。
「社長でも、少しは弱みとか…見せていいと思います、これ…頭痛薬と水です。」
優しい、こんな致死量の優しさを浴びたことはない。
私にはいつも家柄とこの容姿のせいで人が周りにいた。
でも分かっていた。それは嘘だと。
金だ。
金が欲しいんだ。全員、話をするたび、そう言う話をしてくる。
バレバレなんだよ。
でも、この人は違う。分かる。この優しい目と、優しい笑顔。
かわいいなぁ、
いつからだろう。こんなに思考が歪んでしまったのは。
腕の中で眠る真白を見ていやらしいことを考えてしまっている。
ぐちゃぐちゃにして、私のものにしたい。私を求めて欲しい。
私は……だめだなぁ、
コメント
1件
うわ、第3話、すごかった……。冒頭のモノローグ、あれだけで主人公の歪み方がびしばし伝わってきてぞわぞわしました。自分でも「重い」って自覚してるのに「やめられない」って言い切るところ、もう止まれない感じがめちゃくちゃ出てて。でも後半、真白さんが頭痛に気づいて薬を差し出す場面がまた切なくて……「致死量の優しさ」って表現、めちゃくちゃ刺さりました。純粋な優しさに触れるほど毒に変わっていくの、このさきどうなるんだろう。続きが気になります。