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「んっんー、」
真白が寝ぼけ眼で目を開ける。
「え?!香取猫子社長?!なんで?!」
驚いて声を荒げる。
「忘れちゃいました?昨日会社が火事になって困っていたところを私が助けたんですよ。」
落ち着いている声で優しく真白の頭を撫でる。
「いやいや、それにしてもなんで香取さんの腕の中なんですか!?」
恥ずかしさと驚きでグイーッと猫子の肩を押して離れようとするが逆に猫子はぎゅっと真白を抱きしめて背中をよしよしと摩る。
「大丈夫ですよ。昨日話をしたら真白さんが泣いてしまって、私が抱きしめて慰めたら安心したみたいで寝ちゃったんですよ。」
今抱きしめられている事実でも恥ずかしいのにそんなの尚更真白にとっては恥ずかしいでしかない。
「え?!えっと…すみません…ご迷惑をかけて…」
落ち込んだ様子で俯く真白の顎を猫子がクイッとあげて頬を優しく撫でる。
「迷惑なんかじゃありませんよ。むしろご褒美です。」
意味深な発言をした猫子の目をジッと見つめて真白は「ご褒美…?」と信じられない様子で困惑していた。
「とにかく、真白さんは今日から私の住み込み秘書です。ずっと一緒にいてくださいね。」
急に「住み込み」になっていて無茶苦茶な提案だが、それに驚きつつも真白は少し安心感を抱いていた。
真白にとっては猫子は本物の愛をくれる人。真白のこころの中には初めての感情が芽生え始めていた。住む場所も、仕事も、愛も与えてくれる猫子に真白は深い安心感を持っていた。もう何をされてもいいと既に真白の心は猫子のものだった。
「わかりました…」
コメント
1件
うわ、この「檻」ってタイトルがもう効いてますね……。真白が猫子社長に囲い込まれていく感じ、安心と支配が溶け合っててすごくゾクゾクしました。「ご褒美です」って言いながら顎クイってされるシーン、猫子さんの余裕がたまらない。真白が「もう何をされてもいい」って腑に落ちる瞬間の心理、すごく丁寧に描かれてて好きです。続きどうなっちゃうんだろう……!