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注意事項
◾︎人の多いところで閲覧しないで下さい。
◾︎人に見せたり、紹介したりしないで下さい。
◾︎ご本人様、関係者、一般のファンの方の目に触れるようなことはしないで下さい。
◾︎無断転載、引用、スクショ、コピー、拡散、晒し行為は絶対にお辞め下さい。
◾︎コメントされる際は、ご本人様の名前や、グループ名などの正式名称をそのまま表記せずに(ファンマも禁止)、『伏せ字』や『隠語』を使用して下さい。(※追記あり)
◾︎伏せ字や隠語を使用していないコメント等は、こちらから注意させて頂きますのでご了承下さい。
※主の作品では、🦊🐒🧸🐇🐑🐶を使います。
▲
上記を守っての閲覧をお願いします
買い物を済ませ、🐶に教えてもらった通りの道を辿ってきた。
「絶対迷うからコレ持ってって！」と渡された紙には、いつもよく通うスーパーから出てからの道順が丁寧に書かれた地図のようなもの。
絶対迷うって何だよ。ふざけんな。
でもこの🐑が書いたであろう地図のおかげで、どうやら辿り着いたようだ。
昔ながらの塀にはあいつの名字が刻まれた表札。
瓦屋根なんて今どき珍しい。
玄関の扉もガラガラと音がしそうな引き戸。
所謂、日本家屋だ。
インターホン…は、…ないか。
俺は意を決して扉をノックする。
数秒待つが中からの反応はない。
「すいませーん」
声をプラスしてもう一度ノックすると、ほぼ同タイミングで玄関から左手側にある縁側の引き戸が開く音がした。
「はいはい」
開いた引き戸からは、洗濯カゴを持ちながら俺に答えるように返事しながら婆さんが出てきた。
その小さい婆さんは、小豆色に桜が刺繍された割烹着を着ており、それで手を拭いながら俺の側までそそくさとやって来た。
顔を上げ、俺の顔を捉えるその瞳は🐇と同じ色をしていた。
「どちらさんかしら？」
瞳の色に見とれて何も発さない俺に微笑みながら問いかける。
「えっと、🐇くんの友達っす。今日、体調不良だって聞いて…」
「あらあら、わざわざありがとうね」
笑った時の顔、目の角度とか眉の角度とか、あいつにそっくりだなまじで。
玄関まで俺を誘導してくれ、「少し待っててね」と言い残し角度の急な階段を手すりを掴みながら「🐇ちゃーん？」と上って行った。
玄関土間は綺麗に整頓されており、ゴミひとつ落ちておらず最低限のものしか出ていない。
あいつの綺麗好きはおばあちゃん譲りなのか？
右手側には靴棚があり、その上には桜の盆栽が飾られている。
横には小さなジョウロと鋏があり、毎日手入れされている事が伺える。
しばらくするとドタドタと物音がしたかと思えば、あの急な階段を駆け下りてきた🐇。
「なんで…、」
何か喋り始めた時、婆さんが降りてきて先程と同じように「🐇ちゃん」と声をかける。
「ばあちゃんお洗濯物干たらお買い物行ってくるからね」
「えっ、俺行くってば」
「お友達も来てるじゃない、いいのいいの。えっと、🐇のことお願いします」
ペコっとお辞儀をされ頼まれる。
礼儀正しい人だな。上品だし。
俺も反射的に会釈し、それを確認した婆さんは階段を上るように🐇と俺の背中を押した。
それを見て🐇も渋々といった感じで「気をつけてよ」と言い残し、階段を上り始めたのでそれについて行く。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
なんで来たんだこの人…。
家に招き入れたからにはもてなさないとダメだよな…、うん、ばあちゃんにそう教えられたし…。
俺の部屋に案内し、座布団を押し入れから取り出しそこに座ってもらう。
座椅子？
そんな物家にあるわけないやろ。
俺が再び下の階に降りようとすると、すれ違いざまに腕を掴まれた。
「お前体調は？」
あー…、？
そーいや連絡したっけ…。
「もう何とも」
慣れたもんだよ、昔から。
「……そ」
思いのほか強い力で掴まれていた腕からその感覚が遠のく。
そのまま俺が用意した座布団に正座し、何やらスマホを取り出し画面を何度もタップし始めた。
誰かにL✘NEでもしているのだろうか。
俺はその姿を目に収め、1階に戻り台所から客人用のティーカップに紅茶を作り注ぐ。
確かココに……、あ、あったあった。
この間ばあちゃんが買ってきた練り切り。
桜の花弁を模した形が可愛いってはしゃいでたなーw
慣れないスマホで写真まで撮ってw
自然と笑みがこぼれる。
小さいお盆にそれらをのせ、再び階段を駆け上がる。
「お待たせ」
「悪ぃな」
まだ正座してる…。
案外ちゃんとしてんじゃんね。
「いーえ」
目の前に菓子を出そうと少し屈んだ時、俺の視界が急にぐらついた。
「お、わ、」
「……ｯぶね」
そのまま畳に倒れるかと思ったが、すぐ傍にいたこの人のおかげで倒れずに済んだようだ。
丁度俺の顎がこの人の肩に引っかかり転倒は免れたらしい。
というより、受け止められた？
背中に添えられた手がそれを物語る。
「お菓子ｯ……！」
自身の右手側を見ると、綺麗にそのまま机の上に乗っかっていた。
せっかく用意したのに無駄になっては困る。
貴重なお金を叩いてばあちゃんが買ってきたものなのに。
「お前まず自分の心配しろよ」
「はあ？俺は怪我してないもん」
「結果論だろソレ……」
そうだけど、別に怪我も何も無かったんだからどうでもいい話でしょ。
変なの。
「てか」
「ｯ、！」
背中に添えられていた手を俺の両肩に移し、ぐいっと後ろに押される。
俺の視界いっぱいに広がる綺麗な顔。
どんどん近づいてくる綺麗な顔。
なんだなんだなんだなんだ。
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ➼ ❤︎1900↑
コメント
5件
最高です！！！！ありがとうございます😭 桃さんのおばあちゃん解釈一致過ぎましたし、展開も最高すぎてめっちゃ楽しみです🥰💕 ありがとうございます😻🩷
初コメ失礼します 転生しました、 応援してます、！
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