テラーノベル
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〇〇「やっぱり気づいてたんだ、私の作戦」
隣に立ったアラスターの横顔を見上げると、
アラスターは“えぇ、勿論”と言いながらコートの襟を直す。
アラスター「お見通しですとも・・・何度も手合わせをしてきた、貴女の考えなどね」
小馬鹿にしたようなその物言いも笑顔も、今では見られることに安堵さえする。
あの日常から今まで、色々なことがあった。
彼との間に壁ができたんじゃないか。
怒らせて、嫌われてしまったんじゃないか・・・
何度、そんな心配を抱いたか分からない。
しかし、互いに笑い合ったこの一瞬でその心配は全て消え去ったような気さえした。
〇〇「・・・ありがとう、アラスター・・・・・・」
――助けに来てくれて。
・・・・・・私を、探しに来てくれて。
様々な意味を込めて笑いかけると、アラスターは小さく溜息を吐いた。
アラスター「・・・・・・えぇ。世話が焼けますよ、貴女は・・・」
安堵の笑みを浮かべた私を見下ろすその目は、いつもの彼より数段優しい眼差しで。
心底疲れ切って疲弊していたはずの心が、あっという間に温かくなっていくのを感じた。
――――しかし、その時。
ヴォックス「――終わらせるか・・・!!」
ヴォックス「こうなりゃもう、〇〇も・・・アラスターも・・・お前らまとめてここで潰してやる・・・!!!」
地の底から響くような、深い怒りを湛えた声がフロア中に響く。
部屋のあちこちに置かれたモニターが彼の目と同じ赤い波状を描き初め、
ヴォックス本人の身体からケーブルが四方八方に伸びていく。
幾分か肥大化したその姿は、文字通り“悪魔”と呼ぶにふさわしかった。
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