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鬼殺隊に入ると、いつ死ぬかわからない。
いつ、重傷を負うかもわからない。
だから、遺書を書くらしい。
でも、俺は文字は簡単なものやよく見るようなものは読めるが字は書けねぇ。
学校に行く金がなくて、行ってねぇ。
才がねぇ。
ただ、俺の家族を殺した鬼に復讐をしていた。
ただ、怒りのまま復讐をしていた。
たまたま、鬼と遭遇して負傷をしてしまった時に俺の流れる血を鬼が見ると、酩酊したように千鳥足になり攻撃をしてこなくなった。
どうやら、俺の血は【稀血】らしい。
家族を玄弥という弟以外を殺され、
彷徨いながら鬼を稀血を使って
誰も守ることができなかった自分を傷つけながら
ただただ、狂ったように
誰かに認めてもらいたくて
鬼を殺し続けた。
こんな俺でも、お館様は受け入れてくれた。
『実弥は、やさしい子だよ
こんなになるまで、頑張ってきたんだね
きっと実弥のことを愛してくれる人はいるよ。
だから、自分を許してあげなさい』
___________
マサチカ「俺が言う事、文字にするからさ!実弥は書きたい事言ってくれれば大丈夫だよ」
遺書かァ
なんも思いつかねェ
誰が読むかもわかんねぇこんな遺書、
書いて意味あんのか?
まぁ、読むとすれば弟の玄弥…
…あいつ、何してっかなァ
あいつの家や町周辺の鬼狩りは定期的にお館様にも言って、してるしなァ
玄弥にあてた手紙ってのもなんだかなァ
恥ずかしい気もすんな。
色々考えてると
マサチカ「実季さんに宛てた手紙書くの?実弥は」
「はっっ!?」
匡近はニヤニヤしながら俺に言う。
は…なにいってんだっ…
なんでここで実季の名前が出てくんだ…
こいつも、もしかして…?
マサチカ「実弥、実季さんの事好きだろっ」
「はァあああああああ〜〜〜????」
匡近の言う言葉に俺は動揺を隠せない。
マサチカ「図星だな〜?」
「っせェ…」
マサチカ「否定しないんだ〜?」
「……うるせェ、黙ってろ」
と
匡近は早々と紙に文字を書こうと、
墨を筆につける。
マサチカ「そういえばさ…
前にさ…
みき、さんの名前を聞いたことがあって…」
そう言いながら
俺の名前の
【実】
を書く。
「おい、俺の名前なんて書く必要ねェだろがよ」
マサチカ「違うよ」
「あ?」
匡近は次に書いたのは、俺の名前にはない、
初めて見る文字。
【季】
という文字だった。