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体が熱い頭が痛くて喉もカラカラ上手く息も吸えない

ピピ

『40°高熱出たねナイト』

『ごめ…』

『大丈夫、お薬とお水ここに置いとくね』

『へ?』

兄は、僕に自分でどうにかしろというかのように薬と水を横に置いて部屋を出ようとした。

『俺バイトだし?』

『あ、そっか…行ってらっしゃい』

(行かないで…)

『行ってきます』

兄は、僕の方に振り向くことは、なく部屋を出ていった

(行かないで…1人にしないで…お兄ちゃん…)

ボロボロと大粒の涙を流しながら手を伸ばした先には、フワフワしたただのぬいぐるみだけだった

『また…1人』

風邪をひいても1人、病気になっても1人、怪我しても1人、ずっと1人

『…ゲホゲホゴホ』

(苦しいいつも1人ぼっちだよお兄ちゃん…)

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

この日兄は、帰ってこなかった2日ぼくは、熱が下がることがなく息も上手くできない過呼吸状態が続いた

『ゲホゴホヒュ-ヒュッヒューた…すけ…て』

ボロボロ泣いてベッドのシーツを掴んでドア目掛けてぼくは、這いずり始めた

『あ…』

ドタン

静かな部屋に大きく音が鳴った。

『ヒュ-ヒュッヒュー』

(お腹すいた、苦しいよ助けてヤダヤダここで死にたくない僕は、まだ)

父さんと母さんに謝れてないよ

2人に謝るまでは、死ねないだから生きろと自分に言い聞かせズルズルズルズルと這いずった

ドンドンドンドンドンドン

『?!』

思いっきり玄関を叩いてるのか部屋まで聞こえるほどの大きく音が鳴るぼくは、警戒してタンスをつかみ立ち上がろうとした

『…ちゃん!』

『…?』

『な…ちゃん!…ナイちゃん!』

聞き慣れた声僕が安心できる声が聞こえたと思う声が聞こえた途端ぼくは、倒れた

ガシャ-ン

『え…?』

不意に窓が割られる音が聞こえ兄が閉めたはずの鍵を勢いよく開け息を切らしながら怖い顔をした楽が僕の前に立っていた

『ら…おに…ちゃゲホゲホゴホ』

『何度!』

『4…0』

『何してんだよあいつは』

僕の体温を聞くと楽は、棚を漁り僕の保険証をポケットにしまった。すると僕を抱き抱えどこかへ走り出した

『ら…』

『大丈夫…!』

『う…ん』

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 楽vc

バン

『どうしました?』

『ウルは?!』

『え?』

『大月坂ウルだよ!』

『い、今お呼びします!』

俺は、病院に駆けつけたナイちゃんを抱き抱えてラウンのケータイにナイちゃんが熱が出ていることは、ナイン自身言っていてこればかりは、面倒見るだろうと油断してたらナインのやつ 

『楽くん!』

『ウル!』

『どないしたん』

『この子診て』

『この子てどこの子や』

『ナインだよナインの弟』

『熱は?!』

『40度熱は、2日間続いてる!』

『そりゃぁまずいな点滴用意して』

『はい!』

大月坂ウル俺の知ってるとこじゃ1番頭のいい医者金のためなら何でもするって聞くけど

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

『楽くんの判断が早くてよかったわ』

『そりゃぁどうも』

『この子身体中痣だらけやで』

『親から虐待受けてたからね逃げたらしいけど』

『せやけど意味ないやろ』

『何が』

『高熱の弟ほっぽり出してどっか行く兄貴なんて聞いたことない虐待と変わらんやろ』

誰でも言うことだ。途中で育児放棄してもせめて氷を額に置くとかは、するのにナイちゃんの部屋は、殺風景な部屋にベッド一つだけだったしかも鍵をかけられてたまるで死んでくれとでも言われてるように

『…そうだね』

『なぁ大丈夫なん?』

『大丈夫って?』 

『このままこの子供をその兄貴と一緒には、無理やろ』

『…そうだね大丈夫考えてる』

『また馬鹿な考えでもしとる?』

馬鹿な考え?そんなはずないクソッタレだ野郎からナイちゃんを引き剥がすためのいい考えだ

『馬鹿じゃない』

あいつは、金があればなんでも売る自分の体も大事な物も生き物もなら

弟を買えばいい

『…馬鹿やなぁ』

『なんか言った?』

『別に』

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