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暗くて広い場所を1人で泣いて歩く自分が見えた
『お兄ちゃん?』
そんな暗闇の中で兄がポツンと立っていたそれもこちらを睨んで
『お兄…ちゃん?』
『なんで生まれてきたの?』
『え…?』
『ナイトが生まれなければ俺は、自由に生きられたのに普通の子供として生きられたのに』
兄は、僕に近ずき僕の首に手を伸ばし言葉を続けた
『ナイトが悪いんだよ』
『ごめ…なさ』
首を絞める手を強めニッコリ兄は、笑った
『死ねばいいのに』
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈『ちゃん…ナイちゃん』
『誰?』
『ナイちゃんナイちゃん!』
『ッハッ!』
『息を取り戻したな』
『良かったぁ〜』
僕が目を覚ますと楽は、安心したような顔をした
(泣いてるなんでだろ…それに緑と赤の髪の人誰だろ)
医者にしては、派手な髪をした人が横で楽を見てくすくす笑って僕に話しかけた
『ナイトくんやね?初めまして』
『…初めまして』
『俺は、ウル大月坂ウル君の兄と白崎兄弟の友達や』
『お兄ちゃん達の』
『クリスマス頭って言ってあげたら?』
『うっさいわ』
『いて』
楽とウルは、コントのような会話を続けていた
『あの』
『ん?』
『僕の熱って』
『ナイトくん君のは、喘息を拗らせたもんや』
『喘息?』
僕は、兄に病持ちとは、聞いておらずびっくりした
『そう喘息、喘息持っとるのに犬連れてたんやろ?』
『え、まじ?』
『お前は、周りをゆっくり見る癖つけろ言うたやろ』
『なんで知って』
『ぬいぐるみに犬の毛が付いとったあんな抜け毛が酷い犬飼っとるとそりゃぁ喘息拗らせるわなあと実家から逃げる時走ったんやろ』
ぼくは、グゥの音も出ず無言で頷いた
『てかさぁウルナイトくんの事見てビビってなかった?』
『せやねナイトくん』
『?』
『持病のことを兄貴から聞いとる?』
『聞いてない』
ウルは、僕の言葉を聞いて深くため息をついた若干キレてるようにも見えた
『ナイちゃんにキレたって仕方ないって』
『知っとる』
『ごめ…』
『ナイちゃん?』
『はい』
カチカチとパソコンを触っているウルは、僕と楽を見てクスッと笑い言葉を放った
『ナイトくん君は、喘息、アレルギー、睡眠時無呼吸症候群を持っとる』
『睡眠…なんて?』
僕も楽も最後の言葉がききとれずそこだけを聞き直した
『睡眠時無呼吸症候群や子供によく見られる病気睡眠中に10秒以上呼吸が止まる症状があるナイトくんの場合30秒息が止まっとった』
『呼吸が止まるってことは、肺が上手く機能してないってことですか?』
『いや、ナイトくんの場合は、閉塞型で喉が閉まった状態なんやと思う見た感じナイトくんは、痩せすぎな上にそんな物を食べてるようにも見えん肥満や高血圧の可能性は、低すぎる』
『まず肥満なんてないでしょ皮と骨だけじゃん』
『見てわかるわ』
二人の会話が入らなかったそんな事より帰って兄になんと言えばいいのか怒られる事ばかり考えてしまう
『どうしたの暗い顔して』
『なん…でもない』
『ねぇナイちゃん』
『ん』
『ナイちゃんがいいならさ』
突然の言葉に僕は、言葉を失った
『え…?』