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つらです
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コメント
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これ、すごく重い…でもちゃんと心の動きが丁寧に書かれてて引き込まれた。 主人公が「羨ましい」から「奪いたい」に変わっていく過程が、抑えてるのに止まらない感じがリアルで苦しいよ。 弟の幸せそうな声を聞きながら、一人で耐えてる場面が特に胸にきた。 おれ(レモンゼリー)さんの心理描写、本当に繊細で好き。続き読むね。
それから彼女が家に来る回数が増えた。
弟と付き合っているのだから当然なんだけど。
二人が楽しそうにしているのを見るたび俺は笑顔を作った。
「仲いいな」
「だろ?」
弟は嬉しそうだった。
その笑顔を見ると、胸の奥が痛んだ。
最初はただ羨ましいだけだと思っていた。
DDの隣にいるウマヅラハギが羨ましい。
ウマヅラハギの隣にいるDDが羨ましい。
それだけだと思っていた。
けれどある日
弟が飲み物を買いに部屋を出た。
リビングに残ったのは、俺とウマヅラハギだけ。
「……kunさん」
「ん?」
「この前、相談に乗ってくれてありがとうございました」
ウマヅラハギが笑う。
その笑顔を見た瞬間、俺の中で何かが切れた。
もっと話したい。
もっと自分を見てほしい。
DDではなく、自分を選んでほしい。
そんな感情が次々に浮かんでくる。
そして最後に出てきたのは、
奪いたい。
というあまりにも身勝手な気持ちだった。
俺はすぐに視線を逸らした。
「……どうしたんですか?」
「いや、なんでもない」
平静を装う。
けれど、その日からウマヅラハギを見る目が少しずつ変わっていった。
弟の彼女としてではなく。
一人の男の子として見るようになってしまった。
⸻
その夜。
DDの部屋から笑い声が聞こえてきた。
二人で電話しているらしい。
「……好きだよ」
DDの声が聞こえた。
廊下で足を止めた。
聞くつもりなんてなかった。
それなのに、動けなかった。
「俺も会いたい」
その言葉を聞いた瞬間、胸の奥が苦しくなる。
DDにはウマヅラハギがいる。
自分にはいない。
それだけの違いだったはずなのに。
今ではその違いが耐えられない。
ウマヅラハギがDDを好きだという事実が、どうしようもなく苦しかった。
俺は、自分の中に生まれた感情から目を逸らせなくなっていた。
DDから奪いたい。
そんな最低な願いが日に日に大きくなっていった。