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エコ

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月城 蓮桜音
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私はアリスに話した内容とほぼ同じ話をルードにした。少しだけ私が出来そうな誤魔化しも入っているけれど。
「というわけでして――」
話の間ずっと無言で聞いていたルードは、聞き終わったあと凄い表情をしていた。これはなんと、表せばいいのか……。
アリスの顔もまた、すごく嫌そうな顔をしている。
「多少、嘘か隠し事があるようですが――」
バレバレであった。
「アリスト様、戻ってからしっかりご自分で報告してくださいね。私からでは、荷が重すぎる件があります。それと、リサ様と一緒になって隠そうとなさるとは、ライトコールに対して――」
「リサちゃんは巻き込まれたんだ。自分の世界に帰りたいと願うなら、帰らせてあげるべきだ」
ズキリと胸が痛くなった。やっぱり、私は帰ってもいいとアリスは思っているんだ。違う世界の人間だから。
じゃあ、私がもし――。
「ですが……、私は帰還方法探しに関しては手伝いません。リサ様、いいですね?」
「あ、はい」
あ……、承諾してしまった。
「魔物、魔獣、闇の精霊に関しては私も手を貸します。むしろ急ぎましょう。カナ様の為に」
よかった。そっちは手伝ってもらえるのね。ホッと胸を撫で下ろす。
「アリスト様からも詳しく話を伺いたいのですが」
チラリとルードがこちらに向いた。
「向こうの部屋で話そう」
そう言って、アリスとルードは同時に椅子から立ち上がった。
「リサちゃん、長くなるかもしれないから眠かったら先に寝ててね。おやすみ!」
二人が部屋から出ていくと、急に部屋が寂しくなった。
「私は、元の世界に帰りたいのかな……」
「なぁに? リサってば異世界からきた子だったの?」
ポツリと独り言を言ったつもりだったのに、サラが隣に座っていた。
「サラ……」
「元の世界に帰る方法なら知ってるわよ?」
「え?!」
「召喚の儀って精霊との契約魔法だもの。精霊なら皆知ってるし、召喚方法の書物とかに帰還方法も載ってると思うけど?」
書物は、読めないけど……。ライト達も知ってたの?
「「知ってるよ。でもアイツが黙ってろって」」
「ねー」「ねー」
ミニライト達も知ってたの。でも黙ってろってライトはいったい何を考えて――。
「どうせ、お前の力が欲しくて、帰したくなかっただけだろう」
あ、ミニウォーター。
「ウォータだ。変にのばすな!」
「すみません、ウォーターだとばかり。それで魔法が使えていたもので」
「まったく、誰だ。そんなことをするやつは」
いえ、同じ水の精霊さんなんですけどね……。
なんだか、騒がしくなってきた。精霊さんが大集合。じゃない!
「サラ、帰る方法は?」
「喚んだ本人に、逆転の儀をしてもらえばいいのよー」
「え……、それじゃあ、まさかカトル王子にそれをしてもらうってこと?」
「カトル王子が喚んだ人ならそうね」
帰る方法がわかっても、帰してもらえない可能性大じゃない!
『召喚された聖女がもとの世界に帰ったという話しは聞いたことがないんだ』
帰すつもりがないなら、当たり前の話だったのだ……。
コメント
1件
いやもうこの回マジでヤバかった……!!😭💦 リサの「帰りたいのかな」って独り言、胸にグサグサ刺さったよ…。自分でもわかんなくなっちゃう気持ち、すごく伝わった。 しかもサラが突然現れて「帰る方法知ってるよー」って軽く言っちゃうギャップにビビった!笑 でも「帰したくないから黙ってた」ってミニウォーターの一言で全て納得…。最後の「帰った話は聞いたことない」でゾッとした!! 次どうなるのかマジで気になる…!🥺💕