いてもたっても居られなくなりその場から走り出すみさき。
スカートをひらひらとゆらしながら。
数十メートルは走っただろうか、振り返ると幼稚園は見えなくなっていて安堵の表情を浮かべる。
スマホで時間を確認すると、そろそろホームルームの始まる時間だった。
学校行きたくないな。
ボソッとつぶやき当てもなく歩きだした。
オムツは濡れているのがわかる。
交換する場所がない。
学校まで行けばできるが行く気力がなくとぼとぼと足を進める。
いつの間にか商店街の中に来ていた。
スーパーやコンビニはもちろん、カフェや居酒屋などもあった。
とその中にデパートがあるのを見つけ自然と体がその方向に進んで行った。
こんな時間でも開いてるんだそう思いながらトイレを探している。
早くしないとオムツやばいかも…
朝イチの店内は客がほとんど居なく見渡しても客より店員のほうが多いくらいだった。
エレベーターホールにくると店内の地図がありトイレを探す。
しかし、先に目に付いたのは
ベビー・子供服
と書いてあるフロアだった。
上の方の階だったが体はそこに行くことしか考えられなくなっていた。
エレベーターに乗り込み、そのフロアのボタンを押す。
幸い誰も乗ってはこず安心する。
エレベーターのドアが閉まると同時にスカートをめくりオムツを見てみると、しっかりと(オシッコサイン)が出ていてさらにオムツはタブタプになっていたのだった。
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