テラーノベル
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てかテラーノベルさ、なんか話書いてる時に空間?みたいな開けても公開したら全部つめつめみたいな感じで隙間無いのどゆこと?(破壊的語彙力)
第2話:ジヨンヒョン、お弁当どうぞ!
スンリがジヨンに恋をしてから、すでに一週間が経った。
毎朝、髪を整え、ぎこちないながらもお弁当を作る。それは決して器用ではないけれど、真心のこもった手作り弁当。
そして今日も、昼休みのチャイムが鳴ると同時に──スンリは屋上へと駆け出した。
そこにはいつものように、鉄柵にもたれかかりながら空を見ているジヨンの姿。
🐼「ジヨンヒョンッ!!」
うるさい、と言いたげにジヨンが顔をしかめる。
🐲「……なんだよ。いちいち声でけぇな」
🐼「え、えっと……今日も、お弁当作ってきましたっ。よ、よかったら一緒に……!」
差し出されたお弁当箱。そこには、ちょっと焦げた卵焼きと、不揃いだけど愛情たっぷりの唐揚げが詰まっていた。
ジヨンはそれをチラッと見て、そっぽを向く。
🐲「……誰がそんなの頼んだよ」
🐼「ひ、一人で食べるの寂しいじゃないですか……っ、ヒョンと食べたいんです……っ」
スンリがうるんだ瞳で見上げると、ジヨンの頬がかすかに赤くなる。
🐲「……べ、別に……寂しくなんかねぇけど……。……ちょっとだけ、なら……/」
🐼「っ……! ほ、ほんとですかっ!?」
🐲「うるせぇ……/」
ジヨンはそう言いながら、無言でスンリの隣に腰を下ろす。そして、弁当を受け取ると、ひとつ唐揚げを口に運んだ。
🐲「……モグモグ」
🐼「ど、どうですかっ?」
🐲「……まずくはねぇ。……ってか、ちょっと味濃い」
🐼「えっ、ごめんなさい……っ( ; ; )」
🐲「……でも、まぁ……お前にしては上出来、じゃねーの」
それは、最大限の誉め言葉だった。
スンリの顔は、花が咲いたようにぱあっと明るくなる。
🐼「…!ありがとうございますっヒョンっ!」
🐲「……調子乗んな/」
ジヨンはそっぽを向いたままだが、耳の先まで真っ赤だった。
その日から、スンリの“お弁当作戦”は毎日続くことになる。
そしてジヨンは、毎日しかめっ面をしながら、誰よりも早く屋上でスンリを待つようになるのだった。
あははん下手