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続き!最近伸び悪い辛い
タイトル:ジヨンヒョンに恋して
第三章:雨と体温と、秘密の夜
ザー……という雨音が、放課後の空気を包んでいた。
校門の前。黒い雲の下、ジヨンは足元を睨みつけていた。
🐲「……クソ、傘忘れた」
制服のポケットを探っても、何もない。
いつもはバイクで来るのに、今日は点検中で徒歩通学。
🐲(マジでだる……誰にも会わねぇうちに走るか)
そう思って一歩を踏み出した瞬間。
🐼「ジヨンヒョン!」
声をかけてきたのは、1年のスンリだった。
🐼「傘、忘れたんですよね? ……よかったら、一緒にどうですか」
スンリは少し照れながら、傘をジヨンに差し出す。
その透明な傘の下、スンリの髪には細かい水滴がついていて——その姿が、妙に綺麗だった。
🐲「は? 別に、頼んでねーし……」
🐼「でも、濡れるよりはいいでしょ?」
ジヨンは一瞬言い返そうとしたが、スンリの真っ直ぐな目を見て、顔を少し背けた。
🐲「……チッ。しょうがねーな/」
⸻
道中、傘は狭く、二人の肩が何度も触れた。
ジヨンは終始無言だったが、スンリの心臓はどんどん早くなる。
🐼「ヒョンの家って、どっち方向ですか?」
🐲「……南口の方。駅の裏にあるタワマン」
🐼「えっ、タワマン!?」
🐲「声でけぇ。……バレるだろ、余計なこと」
🐼「……すごいなあ。ヒョン、やっぱり王子様みたい」
🐲「……何が王子だよ…///」
そう言いながらも、ジヨンの耳がうっすら赤く染まっているのを、スンリは見逃さなかった。
⸻
そして、到着したのは——想像以上に立派な高層マンション。
エントランスはまるでホテルのようで、オートロックが解除されると、エレベーターが音もなく現れる。
🐲「……お前、上がってく?」
🐼「えっ、いいんですか?」
🐲「別に……濡れてんだろ? 拭いてけよ、制服。風邪ひかれたら、……うざいし」
⸻
ジヨンの部屋は、モノトーンで統一された洗練された空間だった。
広いリビング、大きな窓。まるでモデルルームのように綺麗。
🐼「ヒョン……一人暮らしなんですか?」
🐲「親は海外。……何年も前からずっといねぇし」
スンリは黙って頷き、タオルを借りて髪を拭く。
それを黙って見ていたジヨンは、ふと呟いた。
🐲「……お前さ、なんで俺にそんな構ってくんの?」
🐼「……だって、ヒョンはかっこいいし……俺を助けてくれたから」
🐲「そんなの、普通じゃねぇ。俺、怖いとか言われる方が慣れてんのに……」
スンリはタオルを膝に置き、ジヨンの目を見て言う。
🐼「俺、ヒョンのそういうとこも……好きです」
ジヨンの目がわずかに揺れた。
そして次の瞬間、スンリの手首を掴んで、ソファに押し倒した。
🐲「……お前さ、本気で言ってんの? そうやって、俺に好きとか言って……どうなるか分かってんの?」
🐼「……分かってます。でも、ヒョンにだったら……」
その言葉が終わる前に、ジヨンの唇がスンリの唇を塞いだ。
荒く、でもどこか焦るようなキス。
舌が絡み、熱が高まる。
ソファの上、制服が濡れたまま脱がされ、湿った衣擦れの音が、雨の音に混じって響いた。
🐲「バカ……なんで、俺だけなんだよ。こんなに……お前で、頭いっぱいになるの」
🐼「ヒョン……もっと、俺のこと……欲しがってください」
🐲「……調子に乗んな。けど、もう止まんねぇからな」
その夜。
ジヨンの高級マンションの一室で、
二人だけの雨音が、静かに、熱く、響いていた。
クッ、、、R18苦手😭