ー陸翔視点ー
陸翔へ
陸翔元気にしていますか?これを読んでるってことはもう私は居ないのかな?
ごめんね。私が約束したのに、遊園地行けなくて…今(書いてる時)とっても悔しがっている春菜です笑
久々に手紙を書いていて、この後に私は死ぬって思うととても怖いです。でも、凉音、陸翔、のために死ぬなら私は選択を間違ってないと思っています。愛海って子意外と優しいんだね。
「意外と」←ここ大事ね(笑)
私が死ぬ瞬間に「手紙…陸翔に書かせて。」ってお願いしたら「仕方ねぇなぁ来たら殺すからぁ笑」って書かせてくれてるんだ。ん?やっぱり酷いか…?分からないわ笑
まぁ、あまり長いこと文字を書くのは無理そうだから…前置きはこれくらいにして、
私が繋いだ命大切にしてね。くれぐれも「死のう」とか思わないでよ?!死んだら私の繋いだ命の意味無くなっちゃうからね?陸翔、本当の事話してくれてありがとう。てっきり私が嫌われたからか…って思ってた笑
これからは凉音、香子の命を守ってあげて。あの二人陸翔の前では強がってるけど…本当は、本当はすごく弱いからさ…
そして私からのお願い
一、幸せになりなさい。
二、今、自分を大切にしてくれてる人は自分も大切にしなさ い。
三、何事にも一生懸命に頑張りなさい。
四、私の分まで幸せになりなさい。
そして、少しだけでいいから私を覚えておいて下さい。
なんか命令形になっちゃったけど…これが私も幸せになる方法だよ。陸翔が幸せなら私も幸せだからね。
じゃぁ、また来世では絶対二人で幸せになろうね。
またね。
春菜より
字がすごく、ぐちゃぐちゃだったけど、何とか読めた。きっと発作を起こしてる時に、最後の力を振り絞って書いてくれたんだろうな…春菜字は前から小さくてわかりやすかった。
そして書いてあった紙には、少しばかり水滴の跡があった。きっと泣きながら書いてたのかな…
「春菜…」
「ほらね?春菜の文まで幸せにならないと…」
「悪夢見んぞ!」
「は?」
「春菜がお化けになってお前を苦しめる、悪夢見るぞ!」
「春菜と会えるなら悪夢でもいいよ」
「ちっ、」
「舌打ちはひでぇよ笑」
「ごめん、ごめん、笑」
「あのさ!春菜が幸せになれって言ってるならさ!」
「ん?」
「?」
「みんなでご飯行こうよ!」
「いいな!」
「よし決定!陸翔の奢りな!」
「はぁぁぁぁ?」
「いいねいいね!」
「俺だけ幸せじゃないんですけどぉぉぉ?」
そんな何気(なにげ)ない会話が幸せだってこと、今生きてること、自分を大切にしてくれてる人、好きな人を自分も大切にしないといけないって事を春菜が教えてくれた。だから次、来世で春菜にあったら、苦しいほどに抱きしめて、「愛してる」って言おう。
だから春菜、来世になって出会うまで、俺の事を見守っとってくれよ。
その時に春菜が返事をしたかのように、優しく、涼しい風がそっと吹いた。
俺は、これからも頑張って生きる。春菜のため、それと自分を大切にしてくれてる人の為に、、、
コメント
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泣けるー、