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浜松道枝(はままつみちえ)は夫と共に譲渡会へ出かけていた。夫の正幸(まさゆき)が、猫白血病の子や猫エイズの子を迎えないかと言ったからです。浜松道枝は前話、「保護犬保護猫物語 子を産んだ猫白血病のメス猫たち」に登場しています。
「あ、あそこ。あそこに猫白血病の子がいる」正幸が指差す方を見てみるとキジトラ猫が二匹、そこに座っていた。譲渡の条件も、単独飼いが先住猫が猫白血病の子だけ。という条件だった。「あの子にしない?私、あの子を家族に迎えたい。」「よし」二人はキジトラ猫の側に控えるスタッフさんにいいに言った。「私達、この子たちを迎えたいんですけど」「…!に、二匹ともですか!?」ショートヘアのスタッフさん二人は涙目になりながら飛び上がらんばかりに喜んだ。二人はそれでどれだけ猫白血病の子は家族が見つかりづらいかよくわかったという。トライアルも無事クリアして正式にうちの子となった。名前は、「浜」「松」。浜松家の子となったのでそれぞれ一文字ずつもらいました。
道枝たちはTNRを始めるようになった。そこで、とある大きな猫に出会った。オス猫だが、避妊去勢手術をして依頼、喧嘩にも弱くなり、ケガもよくするため保護を決めた。保護をしたいという意思を正幸に伝えると正幸は少し驚いた顔をしながらも「いいよ。幸せにしような」と言った。」「おお。すごい風格と威厳のある子だな…」正幸はとても驚いた。今まででこんなボス感を出していた猫は見たことがなかったのだ。「名前は『ボス』にしないか?」「確かに。この子の名は、ボスが一番似合うわね。」しかし、ボスが家族に加わって数日後、松が猫白血病を発症して5歳の生涯で亡くなった。
その時、あることを耳にした。近所の傘唐藤吉郎(かさからとうきちろう)と傘唐良子(かさからりょうこ)が保護した猫白血病と猫エイズのWキャリアの福丸は、先住猫と一緒に暮らせないため、狭い部屋での暮らしを余儀なくされているという。だから道枝は家を訪ねて引き取ることを考案した。夫婦は、近所だからいつでも会えると大喜びした。そして新しい家族、福丸が加わった。
今は、福丸、浜、ボス、信音、マイル、アケビ、ひーの7匹がいる。そしてまた、今度は正幸が、仕事帰りに一匹の猫を連れて帰ってきた。「道枝…この子、猫白血病なんだ。仕事場では病気持ちだからって飼えないって言われて…」とぼそぼそと言った。「まあ。そんなこと?家族の一員にしましょうよ。うちは猫の10匹でも倒れる家庭じゃないしね」道枝はにこりと笑い、夫が連れてきた猫の頭を撫でた。名前は道枝が、「たび」と名付けた。
だが、ほどなくしてたびは発症してしまった。治療のことで喧嘩もした。でも猫たちのことを考えると仲直りもした。そして発症からまもなくたびも亡くなった。
でも二人はずっと猫白血病、猫エイズの子を迎え続けます。