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“余命1年”
高校1年生の秋
私はいなくなる
それならもうずっと家にいよう
中学までは義務だから行かなくてはいけない
高校は行かない
家でひっそりと息絶えたい
新しい場所
新しい友達
新しい青春
そんなモノを作って
悲しみながら別れるのは嫌だ
誰にも知られずに、泣かれずに、人に囲まれずに
誰もが
“陰キャ”
そう言うだろう
実際そうなのだろうけど、別に人が嫌いなわけじゃない、太陽が嫌いなわけじゃない
だからといって陽キャなわけでもない
ただの女子中学生だ
人間は、どうして分類したがるのだろうか
そんな事言ってる自分もその1人なのだろう
だが私は思う
皆同じ人間であり、同じ仲間なのだ
性格も人それぞれ、センスも、価値観も、人それぞれ
みんな長所短所がある
……
あー、やめやめ
こんな心理学みたいなの語ってどうする
虚しくなる
今日は物語の進みが悪い
もう寝よう
月明かりが部屋を照らす
あと何回、
満月を見れるだろうか
あと何回、
朝を迎えられるだろうか