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こと
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音の半分ない俺の世界に光をくれたのは小さな巨人たちだった俺はその日、事務所での会議を終えて新しい人材を探していた所だった
「園田さん、待ってくださいって!」俺、園田 公輝(そのだ こうき)はしがない音楽プロデューサー
昔、交通事故にあったのをきっかけに俺は右耳の聴力を失った そして、この後ろで忙しく動いてるやつは俺の付き人の後藤だ
街のビルのヴィジョンには、大手芸能事務所wake up(ウェークアップ)の松原社長の会社紹介が流れている
「ふん」
俺は右耳の補聴器に触れながら、あるライブ会場に向かった
そのライブに出ていたダンサーを引き抜くためだ
前田 新(あらた) かつてダンスユニットNew2(ニューツー)として活躍していたダンサー 今は解散し、それぞれソロで活動している
「いたな、俺の獲物」
「野蛮な言い方止めてください」
後藤にツッコまれつつ、俺は新のいる控室へ
「なんすか。詐欺だったら通報しますから」
明らかに俺らを怪しんでる様子の新
「君!この人はプロの方だよ」
後藤が新の言葉を静止する
「いや、怪しむのも無理はないな。本気で君を引き抜きにきたんだ。ほい」
俺はすっと名刺をだした
「俺、そんなに稼げませんよ?面白みないと思いますけど」
「別にそんなの思ってないよ。俺は君の事務所に協力したいだけだから」
「Wake upに・・・?」
「うん。悪かったかな?」
「・・・わかりました。やりますよ。」
奴の俺への反応は全て予測済みだった
「園田さん、ほんとにこの人引き取るんですか?(小声)」
「ああ、それだけじゃない」
俺が見たいのはnew2の復活ライブだ
そう言った瞬間の後藤の驚いた顔が俺は忘れられない
翌日、松原社長に契約の許可をもらい 新を呼び出した しかし、一人だけではない 新の元バディ 進(すすむ)も一緒だ
「二人にはこれからストリートダンスの勝負をしてもらう」
「ストリートダンス・・・」
二人は戸惑いながらも踊り出す
その動きに少しシンクロした部分があったのを俺は見逃さなかった
結果を聞く二人に俺は引き分けだというと、進は怒って出ていった
さて、ここからはどうしようか
コメント
1件
「片耳の聴力を失った音楽プロデューサー」という設定がもう刺さりました。新と進にわざと引き分けを告げて反応を見る園田さん、冷静な計算の奥に音楽への熱意を感じて惹かれます。怒って出ていった進くんの心情も気になるし、この先どう再会していくのか、続きが楽しみです。