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11日ぶりですね皆様
本垢を fl してくださってる方はあれですけどこっちしか知らない方にとっては久しぶりすぎて怒られそうですよ。
それではどうぞ !!!
桃「わ、かわよ」
無言でシャッターボタンを連射する彼女。
それにわけも分からず吠え続ける店の犬。
最近では撮影NGなドッグカフェが増える中でのフラッシュNGの撮影OKドッグカフェというのは珍しく、ないこも何回も写真を撮り続ける。
それで俺はというと、可愛いな。なんてお気に入りの犬を見つけて1枚写真を撮り納める。
桃「ねー、まろもテンション上げようよ〜」
拗ねたような表情でこちらの脇腹をつっつく。
それがくすぐったくて思わず笑うと、こちらにレンズが向けられパシャっと音がなる。
桃「ふふっ、これホーム画面にするね♪」
青「……は?え、ちょ」
必死で止めても聞く耳も持たず、そのまま楽しそうにスマホをいじる。
犬なんてそっちのけでいじる様子は店員さんも思わずお手上げだろう。
…ただのバカップルがバカップルしてる様子を見せつけられるなんて俺だったらごめんだ。
それを見せつけているのが俺達でもあるのだがな。
恋は盲目とはこの事を言うんだろう。
なんて心の中で言い訳をしながら迷惑かけてないし…なんて道徳心のかけた小学生みたいな言い訳でただただないこを見つめる。
桃「……あ、このまろとわんちゃんを1枚の画像にしてエックスに投稿してやろー」
なんてまた語尾を上げて嬉しそうに呟く。
俺の顔にモザイクを塗りたくり、俺のSNS用アイコンの画像をはっつけて先程の犬の画像を空白だった半分に貼り付けられる。
それを保存し、エックスを開く。
青「お前な?肖像権というものがあんねんな。」
桃「ふふっ、まろだったら許してくれるでしょ?」
目を細めてそう言ってくるから思わずグーが出そうだったのを抑え、少しだけ考える。
ないこに復讐したい…
なんてしばらく考えたとき、頭にぴこんと考えが思い浮かぶ。
青「なぁ、そろそろ満足したやろ?俺の行きたいとこ。付き合ってや。」
そういうと予約投稿が終わったのか、スマホを閉じ犬と戯れていたないこは素直に頷き、店を出る。
すぐ近くに書いてある「CAT」の看板が貼られたお店の中へ足を運ぶ。
店に入り、前払いだったその店で色々会計とか済ませ中へはいっていく。
1匹の可愛い子が俺のもとへ駆け寄ってきて「頭を撫でろ」なんて指示するかのように頭を差し出してくる。
それに俺は言われるがままに頭を撫でると満足そうに目を細め喉を鳴らす。
青「アカン、ホンマに可愛すぎるわ。」
俺が目の前にいるその白い猫ちゃんにめろめろになっているとないこは猫ちゃんではなくこちらを見つめてくる。
それに気がついてあえて、今撫でている猫ちゃんを膝の上にもってきってないこの方へと差し出すと押し返された。
桃「そっちじゃないんだけど」
またまた拗ねた表情を俺に見せる。
その表情を撮り納める。
パシャとなった音に撮られたことに気がついたのかないこは俺の方へ物凄い勢いで手を伸ばしてくる。
桃「撮るなよ!!」
青「お前もやってたんだろうがばーか!!」
子供みたいな喧嘩を可愛らしい猫ちゃんの前で繰り広げられる。
猫ちゃんの写真も撮っておこうと撮り、ないこと同じ画像編集アプリを開く。
モザイクをかけてアイコンを置き、猫ちゃんを隣に置きエックスを開き…
先程ないこがやっていたことを全く同じように、行動を取ってやる。
俺の知らない内にないこはすぐ周辺の猫ちゃんと打ち解けていて、4,5匹の猫ちゃんに囲まれていた。
桃「俺が予約投稿したの18時ね、まろも設定よろしくー」
すっかり機嫌がよくなったようでそう伝えられる。
あえて俺は18時半と設定し投稿完了の文字を見て、スマホを閉じる。
桃「ね、この黒猫ちゃんえっぐかわいいんだよ。」
普段のあの低い声とは想像できないくらい甘い声を出す。
その甘い声は俺に向けられているあの声とは違うまた違った声だった。
でもそんな声を俺に向けられたことなどなかったから少しだけ猫に苛立つ。
青「猫ちゃーん、コイツな?俺の彼女やねん」
なんて言うと顔を真っ赤に染めて俺の肩を軽く叩く。
猫に自慢すると「わかった」とでも言うかのようにないこから離れていく…と思いきや俺に飛びついてくるからちゃんと理解してるな。
なんて思いながらないこにドヤ顔で「ふふんっ」と見つめるとまたものすごく拗ねていた。
青「んはっ、可愛いな。」
なんて言って右手に猫、左手にないこで頭を同じタイミングで撫でてやると何故かまだ拗ねている表情をしていた。
桃「( 結局猫と同じ扱いなのかよ……まろの1番は俺のなのに。 )」
桃「…ばーか」
end