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動画の映像を周囲の仲間達に見せた高位の魔法使い、いや魔女と呼ぶべきだろう、フィギ・ュアと名乗る女性のニンゲンが使役していた爬虫類、原初の竜達が突如として姿を変え、レイブ達に馴染み深い竜にトランスフォームした事を紹介する場面から説明は始った。
フィギ・ュア、デイブ・コユキ、シュセンド・ゼンアク、コボウズ・イーチキュウ、バアル・ノ・バッカ…… これまで聞いた事も無かった登場人物たちに混ざり、粉薬と同じ名前の人物、ユーカーキラーの名が出て来た時にはペトラ、ギレスラだけでなく、整列して直立中のズィナミ達スリーマンセルやデスマンのカゲトも揃って目を見張って驚きを表していた。
因みにユーカーキラーさんはフィギ・ュア女史の旦那さんで、当時突出した造形師、ゴーレム作りの腕利きだったらしい。
フィギ・ュア女史が新たなゴーレムを次々と産み出し、ユーカーキラー氏が厳しく選抜、取捨選択した結果、これぞっ! と言ったゴーレムを量産し、当時の有力な神々、悪魔たちは挙って氏の作品を依り代に現世に顕現、受肉降臨を果たしたのだと言う。
それはもう一大ムーブメント、所謂大ブームを巻き起こしたそうだ。
脇にそれたな、話をメインストリームに戻す事としよう、そう呟いてアスタロトは説明を続けた。
『様々な実験を繰り返し慎重な検証を経た結果、我々は結論を得る事になった、詰まる所、爬虫類に起こった変化、当時は竜化と呼んだんだが、これは『進化』であるとな』
『でした、でした! そうでしたね、我が君』
「進化? ですか?」
『うむ『進化』だ! 因みに同様の変化は無脊椎生物、菌類、植物、昆虫、魚類、両生類にも見られたのだぞ! お前達ニンゲンや魔獣達の哺乳類や空飛ぶ鳥類は『進化』出来なかったがな…… 我が恥ずかしい兄、バアル・ノ・バッカ曰く、進化の過程が進み過ぎた結果、とか何とか言っていたがな』
『ええ、ええ、言ってましたねバッカのくせに』
「へぇ……」
どうやらアスタロトもテューポーンもバッカさんの事をあまり好いてはいないらしい事がレイブにも理解できた、聞いている限り目の前の二人より冷静で賢そうには感じらていたのだが……
感じていたとしても馬鹿正直に口に出すほどレイブは愚かではない! 幼い頃から命からがら限界ギリギリ、刃の上をそろりそろり歩いて来たレイブはクレバーなのだ、皆が思う以上に、である。
なので場当たり的に当たり障り無い言葉を言えちゃったりもするのである。
「それでアスタさん、テューポーンさん、竜が邪竜になると『ふーん』って言っちゃう理由は何なんですかね? 早く聞きたいなぁ、なんてぇ~♪ てへっ♪」
最後の辺りはラマスの言い回しまで真似しているようだ、やるなレイブ、侮れない。
『なかなか上手にやるじゃないか、レイブ、いやアザレイブ、か? くはは、良いだろうテューポーン話してやれ!』
お見通しだった様だ…… こちらこそが侮れないな、流石は神様だ。
『はい! ですからねレイブ様、そもそも竜種って奴は端から邪悪、邪な存在なんだって話なんですよ』
「へ?」
『つまりですね――――』