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「艦長……オーブの姫の言葉を信用するのですか?地球連邦の最重要責務をお忘れなく」
「一先ず民間人を降ろしたいの。キラ君は疲れているわ、休ませて」
ルナツー到着。ザフトの小ムサイから無線のメッセージを受信したアークエンジェルは港へと発着した。
「マリュー大尉。彼女の真意の是が非とは?メビウスゼロにて待機しますか、それとも」
「待って下さいよ!早く僕等は帰りたいんです!ルナツーでも何でも良い、戦争なんてまっぴらごめんだ!!」
これが現実。不協和音……第一次G大戦の歯止めは効かず少年達を激闘の渦へと追い込んでゆく。敵の陰謀、ナチュラルとコーディネーターの軋轢は「正義」と「悪」を天秤に掛けてC.E.の黒歴史を紐解く……他のMSのガンダムが光の矢となって消えてゆく。イザークが痺れを切らして銀髪を掻く。
「タイミングの悪い……バトル・ファイトが台無しだ。なぁデュエル」
「……」
ディアッカが頰杖を突く、他意は無い!!Gの血界戦線が明日へ一石を投じる。
「エビナ。隊長の指示を待て。ガンダムのパイロットは伊達じゃない」
「言え」
「古い友人のお悩み相談だ……あいつは昔から泣き虫だった」
格納庫は虚無の時間を刻んでいる。アスランの瞳が遠き過去を馳せる……中立国との再会が彼の脈動を早立たせる。
「レジスタンスの小娘ごときに俺達が止められるものか」
「停戦協定……巫山戯た真似を」
「俺は隊長の一存に従う。アスラン」
「コックピットにて待機だ」
クルーゼの言霊が耳元に幻聴の様にこだましては響鳴し合う、刹那。スマホの画面にカガリの演説表明が映し出された。
「我々は多くの犠牲者を弔った。戦争……革命……平和。終り無き鎮魂歌は時代の見届人となり神の鉄槌を下す」
連合とザフトが聞き入っている。キラとアスランは交錯する理念の夢を祈っていた。
「PIECE OF PEACE……私は未来永劫願う。核兵器とMSの無い桃源郷を、天使にラヴソングを」
フレイがベッドの上で眠っている。エビナがメモに記す。
「成程ね……ナタル中尉。ルナツー司令部にLINEを」
「了解」
「キラ、君の友達の命は保証する。大人を信じろ」
「これでいいんですか?」
マリューが後ろを振り返り微笑む。傷跡は治癒された。トールとミリアリアは両手を合わし喜びを隠せない。
「こんな思い出忘れろよ、な?」
「ありがとうございました。このご恩は一生忘れません」
アラートが鳴る!!敵襲!!ジン暴走、ムウ疾走る!
「オーブの見せ掛けの一国は崩壊した、出撃だ!」
キラの体が震える。またあんな苦しい思いを……
「行きます」
「中尉!Gに乗りなさい、機銃の緊急配備!」
「駄目だ、お前は此処に居ろ」
ザフトの奴め……コスモ・ゾーンの地獄が舞い戻る。アークエンジェルは危機一髪、ランチャーストライク発進!!
「救ってみせる。アスラン」
死の予感=C.E.の夜明け。