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機動戦士ガンダムSEED

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4 - レジスタンス危機一髪

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2025年03月12日

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「艦長……オーブの姫の言葉を信用するのですか?地球連邦の最重要責務をお忘れなく」

「一先ず民間人を降ろしたいの。キラ君は疲れているわ、休ませて」

ルナツー到着。ザフトの小ムサイから無線のメッセージを受信したアークエンジェルは港へと発着した。

「マリュー大尉。彼女の真意の是が非とは?メビウスゼロにて待機しますか、それとも」

「待って下さいよ!早く僕等は帰りたいんです!ルナツーでも何でも良い、戦争なんてまっぴらごめんだ!!」

これが現実。不協和音……第一次G大戦の歯止めは効かず少年達を激闘の渦へと追い込んでゆく。ザフトの陰謀、ナチュラルとコーディネーターの軋轢は「正義」と「悪」を天秤に掛けてC.E.の黒歴史を紐解く……他のMSのガンダムが光の矢となって消えてゆく。イザークが痺れを切らして銀髪を掻く。

「タイミングの悪い……バトル・ファイトが台無しだ。なぁデュエル」

「……」

ディアッカが頰杖を突く、他意は無い!!Gの血界戦線が明日へ一石を投じる。

「エビナ。隊長の指示を待て。ガンダムのパイロットは伊達じゃない」

「言え」

「古い友人のお悩み相談だ……あいつは昔から泣き虫だった」

格納庫は虚無の時間を刻んでいる。アスランの瞳が遠き過去を馳せる……中立国との再会が彼の脈動を早立たせる。

「レジスタンスの小娘ごときに俺達進化人が止められるものか」

「停戦協定……巫山戯た真似を」

「俺は隊長の一存に従う。アスラン」

「コックピットにて待機だ」

クルーゼの言霊が耳元に幻聴の様にこだましては響鳴し合う、刹那。スマホの画面にカガリの演説表明が映し出された。

「我々は多くの犠牲者を弔った。戦争……革命……平和。終り無き鎮魂歌レクイエムは時代の見届人となり神の鉄槌を下す」

連合とザフトが聞き入っている。キラとアスランは交錯する理念の夢を祈っていた。

「PIECE OF PEACE……私は未来永劫願う。核兵器とMSの無い桃源郷を、天使にラヴソングを」

フレイがベッドの上で眠っている。エビナがメモに記す。

「成程ね……ナタル中尉。ルナツー司令部にLINEを」

「了解」

「キラ、君の友達の命は保証する。大人を信じろ」

「これでいいんですか?」

マリューが後ろを振り返り微笑む。傷跡は治癒された。トールとミリアリアは両手を合わし喜びを隠せない。

「こんな思い出忘れろよ、な?」

「ありがとうございました。このご恩は一生忘れません」

アラートが鳴る!!敵襲!!ジン暴走、ムウ疾走る!

「オーブの見せ掛けの一国は崩壊した、出撃だ!」

キラの体が震える。またあんな苦しい思いを……

「行きます」

「中尉!Gに乗りなさい、機銃の緊急配備!」

「駄目だ、お前は此処に居ろ」

ザフトの奴め……コスモ・ゾーンの地獄が舞い戻る。アークエンジェルは危機一髪、ランチャーストライク発進!!

「救ってみせる。アスラン」

死の予感=C.E.の夜明け。

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