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「御早う御座います!」

僕の名前は中島敦、18歳です!

「御早う御座います」

この子は泉鏡花ちゃん。元マフィアだけど凄く優しくていい子なんだ。

「…………あんの唐変木!まだ出社しないのか!」

彼処で怒っているのは国木田さん。とても頼りになる先輩です。

他にも沢山の先輩方が居ますが説明は又今度で。僕達は此魔都ヨコハマで、武装探偵社で働いています!今日も頑張るぞー!

「お届け物でーす」

あれ何か届いたみたいです。

「僕出てきます」

「頼んだぞ敦」

国木田さんからそう言われて僕は入口に向かって扉を開けた。

「はーい!」

「武装探偵社で合ってますか?」

「はい合ってますよ」

「お荷物です」

「ありがとうございます」

配達員さんから荷物を受け取って事務室に戻る。荷物は少し分厚い本みたいな物だった。差出人はなし。開けてもいいか迷ったので取り敢えず国木田さんに渡しておいた。それから特に何も無く事務作業が続いた。強いて言えば僕の先輩の太宰さんが来なかった位だろうか。国木田さんが凄く怒っていたなぁ。何の連絡も無く休むなんて太宰さんらしくないな。どうしたんだろうか。そう考えて居た時ある人が帰ってきた。

「たっだいま〜!はぁ〜日本の警察は本当に僕が居ないとダメなんだから〜」

バンッという大きな音を立てて入って来たのは我が社一の頭脳を持つ、世界一の名探偵、江戸川乱歩さん。

「お帰りなさい乱歩さん。お仕事お疲れ様です」

「本当だよ!国木田!ラムネ!」

「はい此方です 」

社長の次に偉い人です。探偵社の皆が乱歩さんを尊敬しています。

「そうだ国木田、朝位に荷物届かなかった?本みたいなやつ」

「有りますが……乱歩さん宛の物でしたか?」

「否違うけど」

え?なら誰に向けた物だろうか?谷崎さん?与謝野さん?賢治くん?社長?其れとも……太宰さん?

「ほら早く持って来て~!」

「は、はい」

そう言って乱歩さんが国木田さんを急かす。国木田さんは慌てて荷物を取りに行き、直ぐに戻ってきた。

「これです」

「ありがとー!」

プレゼントを貰った子供の様に乱歩さんは包装をビリビリ破いていく。そんなことをして大丈夫なのだろうか。

「大丈夫だよ」

乱歩さんは僕の考えていることを見抜いた様です。

「何故ならこれは太宰以外の探偵社に送られたものだからね」

「そうですか」

どうして太宰さん以外なんだろう。そう考えている内に乱歩さんは包装を全て破り去ってしまっていた。そして本のページを開いた瞬間、探偵社を白い光が包み込んだ。











「みなさーん差し入れを貰いましたわ~……あら?」

ナオミが探偵社に入った時、社内には事務員以外誰も居なかった。任務に行ったのかしらと考えたが今日は何の任務が無かったはずだ。ナオミが事務員に問い質しても「知らない」と答えるだけだった。








「う〜ん……あれ僕いつの間に寝てたんだ?」

僕が目を覚ますと其処には夕焼けに染まった教室が広がっていた。

「嘘!なんで!?僕は確かにさっきまで探偵社にいたのに……」

僕は何度も目を擦ったり頬をつねったりしたけれど現実は残酷な事に教室の風景が変わることは無かった。こうなった原因には心当たりがある。恐らく乱歩さんが開いたあの本だろう。

「取り敢えず乱歩さんを探さないと!」

僕は教室のドアに向かって歩き出した其の時。男の子がドアの前に立って居た。何時の間に?僕の異能━━━━━月下獣は白虎になることができる。その為人の気配には人一倍敏感である筈なのに。気付かなかった。僕が気付けない程気配を消すのが上手いのか。其れとももうこの世には居ないものなのか。僕には分からないけど何方にせよ余り関わってはいけない人なのだろう。其れでも何か手掛かりになればと思い男の子に尋ねてみる。

「えっと……此処は何処か分かる?」

「……」

「何時の間にか此処に来ていたんだけど何か知らない?」

「…………」

駄目だ。何も話してくれない。最早空気と会話している気分になる。そう思い乍ももう一度男の子を観察してみる。夕焼けではっきりと分からないが背丈は14歳位。スーツみたいなものを着ていてずっと俯いている。どうしたものかと途方に暮れて一度窓の外を見上げる。真っ赤な夕焼け空だ。もう一度男の子に視線を戻した時、男の子は既に居なくなっていた。

「え?まってもしかして本当に幽霊……!? 」

怖くなった僕は思わず教室から抜け出してしまった。よく前を見ていなかったからか誰かとぶつかってしまった。

「す、すいません!」

「あれ?中島くん?」

「え?」

僕のことを中島くんと呼ぶ人は知人の中には居ない。じゃあこの人は誰だ?取り敢えず知人みたいだから返事をしておこう。

「そうだけど……どうかしたの?」

「ビックニュースだよ!ビックニュース!」

「ビックニュース?」

一体何が起きたんだろう。この子何だか興奮してるみたい。

「そう!なんとこの学校の生徒がね………屋上から落ちて死んじゃったらしいよ」

「死んだ?」

「そう!其れも顔が分からなくなる位グシャッとね」

…………この子は人が死んでるのに如何して嬉しそうなんだろう。わからない。でも今集められるだけの情報を集めようかな。

「其れは何時頃?」

「見つかったのは17時23分だって」

そんなに細かく分かるものなんだ。

「誰が見つけたの?」

「同じクラスの男子生徒らしいよ」

同じクラスの……。

「他に知ってることは?」

「ごめん……もうわかんない」

「否、答えてくれて有難う」

取り敢えずこの子から分かった事は…………1、17時23分に死体が見つかった。

2、見つけたのは同じクラスの男子生徒

という事か……う〜ん僕は乱歩さんや太宰さんみたいに頭は良くないから分からないなぁ。

「じゃあ僕はこの事皆に知らせてくるから!その内全校集会になるね!」

「え?あ、そうだね」

「またね!」

そう言ってあの子は去って行った。僕も乱歩さん達を探そう。誰も居なくなった廊下を一人探索していると生徒指導室の中から誰かが出てきた。この人は…………

「国木田さん!?」

「敦か!?」

よかった……一先ず国木田さんと合流出来た。

「国木田さんは今まで何をしてたんですか?」

「む、あの本が光った後、俺はこの生徒指導室に居てな。吃驚して固まって居た所見た事ない男子生徒?が入って来て“屋上から人が落ちて死んだ”という報告を受けて対処していた」

「大変でしたね……」

そう言えば国木田さんは何時もの服装ではなく教師見たいな服装になっている。僕も確認した所制服になっていた。どう云う仕組みなんだろう……。

「敦は何か情報が手に入ったか?」

「はい。先程クラスメイト?らしき人に教えて貰いまして……二つだけですが」

「其れでもいい。教えてくれ」

僕はさっきの子に聞いた事をそのまま国木田さんに話した。

「俺が聞いた内容そのままだな」

「そうですよね……」

「然し見つかった時間は23分何だよな?」

「そうですけど?」

「俺に知らせが入った時間は17時47分51秒だ」

流石国木田さん。秒数まで覚えてるなんて。…………あれでもそれだと。

「それだと見つかってから報告までの時間に差がありませんか?」

「そうだな24分も差がある」

如何して報告しに来た子は24分も時間を開けたのだろう。場所が遠かったのかな。でも走ってくる筈だから何十分も掛からないと思う。一人悶々と考えていた僕に国木田さんが話しかける。

「考えている所悪いが全校集会が始まる行くぞ」 

「はい!」

少ない情報だけで考えるより沢山の情報が必要だ。全校集会でなにか分かればいいんだけど……

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