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奴隷を買った日から一ヶ月経った程のある日。
問題なく全員パン代を差し出してきたので、パンを買い出しに行く。
…内心全員がパン代を出さなければパンを用意しないで済むから良いんだけどなぁなんて思いながら歩いていた。
だが玄関に人間が立ちはだかっていたのが分かる、近づきたくない…なんて思いながらも裏口は遠いので渋々玄関へと向かった。
「私は国家警備員の者です。」
眉が動いたのが自分でも分かる。
何やってんだ反乱軍、なんの為の私だよ。私を隠れ蓑に色々やるって考えには行き着いたんじゃなかったのかオイ。
「君の所の奴隷が…」
「あり得ないです」
警官の言葉を遮った、あくまでも私は奴隷の管理を怠った人間でいれば罪には問われない。
問われるとしても、自覚があるよりはマシだ。
「私の奴隷は、私の命令を受けて動いています。」
何か文句があるようで警官がなんか言ってる。
「お金が作れない奴隷なんて殺すしかないですのでご安心を。クビになって帰ってきたら殺します。」
勿論嘘だ、クビになったかどうかなんて確認しない。
そもそもお金を用意しろって言ったが用意出来なければ殺すとは言ってないしする気もない。パンが無くなるだけです。
「うちはちゃんと管理してる。そっちもちゃんと調べてから色々文句つけるんだ。」
ただほら吹いてこの場をやり過ごしたかっただけだ。
ポカーンとしている警官、多分話の通じない私に困っているのだろう。
「通っても?」
「… … … えぇ、ご協力感謝します。」
良かった、通れる。
そう思いながら私はパン屋へと向かった。