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こちらはirxsのnmmn作品(青桃)となります
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ご本人様方とは一切関係ありません
桃視点→黒視点
「ないちゃんは相手が誰か当てられるかなーぁ」
いむの軽やかで楽しそうな声が響いた。
え、と瞠りかけた俺の目は、もう誰かの手によって塞がれている。
「ちょ、何、なに?なんも見えんって」
「見えないの当たり前だよ。見ないで相手を当てられるかゲームなんだもん」
今日はうちで、メンバー全員集まって夕飯とアルコールとで盛り上がっていたところだ。
そろそろ全員酔いも回ってきたし片付け始めるか、なんて流れになりそうだったっていうのに。
椅子に座った俺の目は、後ろから誰かの手に覆われている。
子供が「だーれだ」をするかのように視界は真っ暗だ。
「相手を当てるゲーム」…?一体なんの?
そう尋ね返そうとしたはずだったけれど、その俺の口は言葉と共に塞がれてしまった。
「…ん…っ!?」
ふに、と唇に触れる柔らかい感触。
かと思えば、次の瞬間には押し当てるように強く何かが重ねられた。
それが誰かの唇だと気付いたときには、覆われたはずの目を他人の手の下で大きく見開いてしまう。
「…っ」
やめろ、という声は喉から出て来る前に全て飲み込まれた。
何で、何で何で…!?
混乱する頭で必死に事態を飲み込もうとするけれど、周りにいるだろう他メンバーがくすくす笑う声のせいでうまくいかない。
「ないちゃん、キス気持ちいい?」
…いむの声がするということは、相手はいむではないらしい。
そんな分析をした瞬間に、ぐ、と口内に舌がねじこまれた。
「ん…ふぅ…っ」
息付く間もなく、中を貪る舌が歯列をなぞる。
誰か分からない相手にこんなことされて気持ちがいいわけあるか、そう言いたいのにやはり声にはならない。
…いや、むしろ快感に似た感覚が、自分の意志とは正反対にびりと腰まで駆け抜けるように伝っていく。
「ふふ、ないちゃん、腰揺れてるよ」
煽るようないむの笑い声が響いた。
舌を絡められる気持ちよさに、腰がわずかに捩れたのを見逃してはくれない。
「気持ちいいよね。舌出したらもっと気持ちいいよ」
言われるがまま、おずおずと舌を差し出す。
途端に、絡められていた舌がもっと根元から吸い上げられた。
快感に抗えず言いなりの俺がおかしかったのか、周りの他メンバーの笑い声が一際大きくなる。
「ないちゃん、そろそろ答えてよ。誰だと思う? このキスの相手」
いむの問いに答える余裕なんてあるわけがない。
もうその頃には、口の端から涎を垂らした欲望まみれのまま、与えられる深いキスに必死ですがりつくだけ。
「誰だったら、嬉しい?」
おかしそうに重ねられた問い。
回らない頭なりに、片隅を青色がよぎった気がした。
……ちがう!
ハッと我に返ったように、意識が呼び戻される。
これは夢だ。確かにメンバー全員で集まって宅飲みはした。
だけど俺はその途中で酔って眠気に襲われた。
そしてそこから記憶がぷつりと途切れている。
つまりこれは夢だ。ただ、驚くほどリアルな夢。
「……っ」
自分でも無意識のうちに、声にならない声が漏れた。
さっきの夢の続きのような感覚が口腔内を襲う。
…あまりにもリアルな夢を見たのはこれのせい?
誰かに深く貪るようなキスをされている感触。
ただ夢よりリアルなのは、互いにさっきまで飲んでいたアルコールの匂いが充満していることだ。
横たえられた身体はベッドのスプリングに沈んでいるのが分かる。
「っ」
3,565
あまりの気持ちよさに脳まで痺れそうで、夢の中のように腰を捩った。
視界は夢と同じように真っ暗だった。目の前の相手の手が覆い隠しているのだろう。
一つ夢と違うのは、周りに誰かの笑い声なんて聞こえず静まり返っていること。
今この場には、自分と相手しかいないらしい。
やめろ、と言いたいのに声にならない。
抵抗しようとしても力は入らないし、声は塞がれてしまう。
…ちがう、そんなの言い訳だ。
ただ、もたらされる快感に抗うことができなかった。
…お前は誰だ? 問いはもちろん発声されない。
夢の中で一瞬思い浮かべた青色が、また頭の片隅をよぎる。
…そうだったらどんなにいいだろう。
そう思っている自分に気づき、愕然とした。
だけど違う可能性だってある。だからこそ今すぐ起きて拒まなきゃいけない。
なのに、抵抗することもできず、長くて深いキスに身を委ね、眠ったふりを続けてしまった。
メンバーと飲んでいたんだから、メンバーの誰かなのは確実だ。
…まろだったら…そうだったらどんなにいいだろう。
だけどそれを確認するのも怖くて…いや違う。
もし本当にまろだったらこのままキスされていたい…そんな欲望が勝ってしまう。
捩った腰を抑えこむように、ぐ、と相手の足が俺の太ももを割った。
そうして擦り付けられた相手のそこはもう硬く張り詰めているのが分かって、どくんと胸が跳ねた。
だから気付いた。
ぐ、と押し付けられたせいで自分の下着がじわりと濡れていることに。
キスされただけで、先走りがだらしなくそこに染みを作っていく。
…もっと。もっと触って。
そう言いたいかのように腰を少し浮かせると、一瞬だけ相手のキスが止まった。
それから唇がついと離される。
あ、と名残惜しさを覚えた瞬間、耳元でその唇が囁いた。
「…ないこ」
それは、聞き慣れているはずの相棒の声だった。
だけど聞いたこともないくらい甘さと切なさを秘めた声だ。
どくりと鼓動が鳴る。
「いい加減起きてくれな、もう止まられへんよ」
宣告するような…それでいてどこか「起きて自分を止めてくれ」とでも懇願するような声音。
それを耳にして尚、俺は目を開かないままだった。
起きなかったら、この先もしてくれるの?
そんな打算的な想いが浮かぶ。
反応しない俺に、自分を止めるものがもうないと悟ったらしいまろはちっと小さく舌打ちをした。
そしてそのまま再び俺の唇に自分のそれを重ねる。
俺の目を覆っていた大きな手は外され、さっきよりも深く激しく舌を絡め合わせられた。
かちゃりとベルトのバックルを外される音がする。
じじ、とファスナーを下げる音も。
その間も角度を変えながらの激しいキスは続いていて、その気持ちよさも相まってぶるりと身震いしそうだ。
する、とズボンの中に入り込んできた手が、下着すらも掻き分ける。
俺のモノを直接握り込み、先端を指先で擦るものだから、くちゃりと自分でも羞恥心を煽られるような卑猥な音が耳をついた。
円を描くように先端を弄られ、自然と腰が持ち上がる。
もう片方の手は、シャツの裾から差し入れられた。
腹部を伝い、胸元にまで上がってきた指先がそこにある突起を摘む。
「…ん…っ」
自分のものとも思えないような艷やかな声に、耳を疑ってしまう。
だけど何とか必死で寝たふりを装い、目は決して開かなかった。
寝たふりを続行したのは、まろに我に返ってほしくなかったからだ。
まろが何でこんなことをしようと思ったのかなんて知らない。
ただ、俺が起きているときにこんなことを無理やりしようとする奴じゃない。
だからこれは、今俺が寝ていることが必要条件だ。
目を覚ました瞬間に、まろは離れるに決まってる。
だからこそさっきも「起きてくれなきゃ止められない」なんて口にしたんだろうから。
目を閉じてできるだけ反応しないように努めようとするけれど、深いキスに腰は持ち上がり、まろの太ももに押し付けてしまう。
シーツから浮いたその隙を逃さないかのように、すっとまろが俺の後ろに手を回した。
何かとろりとした感触のものを後孔に塗りつけるようにして触れてくる。
いつの間に用意されたのか、それがローションだと気付いたときにはそのひやりとした液体の感覚に身震いした。
「…っ」
つぷり、と押し込まれる感覚に息を詰める。
そこはまろの指すらもあっさりと受け入れてしまう。
これまで自分でそういう行為に耽っていたことが暴かれてしまうようで、途端に羞恥心が増した。
増やされた指が、中をかき回すように動く。
本当はその背中に腕を回してしがみつきたい気分だったけれど、なにせ今俺は寝ていることになっている。
荒くなる呼吸は隠すことはできず、されるがままに身を投げ出すことしかできない。
そんなこちらの葛藤なんて知るよしもなく、2本…3本と指を増やすまろが、中で動きを速めていった。
ぐ、ととある場所を擦るように触れられるだけで、思わず息を止める。
足を閉じて快感に耐えようとしたけれど、その両腿すらぐぐ、と押し開かれてしまった。
ぱくりと開いたそこに、まろは再び腰を押し付ける。
俺の後ろを弄ったまま、前では互いのものを擦り合わせた。
「…っ」
「ないこ、気持ちいい?」
寝たふりしているんだから返ってくる声がないことは分かりきっているはずなのに、そんな問いを投げてくるまろ。
これも煽りなんだろうか。
ぐ、と目を更に硬く閉じるけれど、まろの腰の動きに合わせるようにして自分からそこに押し付けに行ってしまう。
「かわいい、ないこ」
聞いたこともないような相棒の甘い声。
ぞくりと胸の奥底から何かが粟立つ感覚は、決して嫌悪なんてものじゃなかった。
「一緒にイこ」
耳元で囁かれる声に、その時の俺はひどく従順だったと思う。
後ろを弄られ、前を一緒に扱かれながら、自分でも驚くほど早く果ててしまった。
「あれ、ないちゃん寝ちゃった?」
とある日のメンバーだけの飲み会の最中、しょうが隣でそんな声を上げた。
その言葉に促されるようにして目線を送ると、俺の前の席でないこがテーブルに突っ伏してしまっている。
「ないちゃん最近よく寝ちゃうよね。お酒飲んだ時とか特に」
ほとけもしょうの隣で自分のグラスを傾けながら呟く。
こちらはないこよりも酒が強いから、まだまだ飲み足りなそうだ。
そう、いつだったかないこの家で宅飲みをした辺りから、割とないこは飲みの最中に戦線離脱してしまう。
最近多忙を極めて疲れているのか、酒の回りも早いのかもしれない。
しばらくライブも控えていないし、近頃は割とメンバー同士食事に行ったり飲みに行ったりすることが増えた。
都度ないこは終盤で眠ってしまうことが増えて、そのたびに毎回毎回…。
「あ、戻ってきた!ないちゃん担当」
俺の思考を遮るように、ほとけが言葉を継いだ。
その視線は、ちょうどトイレから戻ってきたらしい青色に注がれている。
その言葉を受けて、まろは「ん?」と首を捻った。
「いふくん、ないちゃん寝ちゃったー」
「また?」
しゃあないなぁ、とでも言いたそうにまろは眉を下げる。
言葉とは裏腹に、少し甘めの声で。
最近ないこが飲み会の最中に眠ってしまうたび、その介抱役はまろに課されていた。
ないこの家で飲んでいたときは寝室に運ぶし、外で飲んでいたときは家まで送っていく。
今日も例外ではなく、当たり前のように眠りこけたないこを抱き起こした。
「ないこ、寝るんやったら帰ろう」
「…んー…」
そんな様子を眺めていると、なんとも言葉にできないような…2人の間を流れる空気感がここ最近で変わったような気がしてくる。
なんと言えばいいのか自分でも明言はできない。
俺らに言わずに裏で付き合い始めたのかも…、とか、決してそんな明確な甘い空気ではないけれど。
考えごとをしているうちに、まろがないこを抱き上げる。
最初の頃は肩を貸してやるような態勢だったくせに、ここ最近は横向きに抱き上げている。
いわゆるお姫様抱っこってやつだ。
ないこは身長もあるから、グループ内でそれをやって絵になるのは確かにまろ以外にはいない。
だけど何気ないそんな変化ですら、2人の間の何らかの関係性が変わったのではないかなんて勘ぐらせる。
…じゃあ、何がどう変わったのか?
それは俺でも分からない。
さっきも考えた通り、決して付き合い始めたわけではないと思う。
それなら例えば…と、現実を1番ありえない方向に捻じ曲げて考えてみた。
例えば、ないこのこれは毎回寝たふりなんていう演技だったら?
そしてまろは、その寝たふりに気づいているのに気づかないふりをしているんだったら…?
ふとそんな2人の歪な関係を想像しては、「まさかな」と、その後のことを考えるのは放棄した。
代わりに、「まろ」と声をかける。
いくらまろが1番適任とは言っても、こうも毎回ないこの世話役を押し付けるのはさすがに気が引ける。
ないこより身長の低い俺では絵にならないにしても、力で言えばあいつを抱き上げて連れ帰れないわけではない。
「毎回大変やろ。今日は俺が代わろうか、ないこ送っていくん」
いつものまろなら、ぱっと目を輝かせてにこにこして「いいの?あにきありがとう」なんて言うんだろう。
「あにきあにき」と慕って寄って来てくれるときみたいに。
だけど、そう思った瞬間まろが一度目を瞬かせた。
そしてそれから、ふっと笑みを漏らす。
「いや、大丈夫やで。もう慣れたから」
そう言ったときのまろの笑みは、唇を持ち上げているはずなのに目が笑っていなかった。
穏やかなだけの、何らかの圧のようなものを感じる笑顔。
それに気づいて俺は一瞬だけ答えを言い淀む。
「…お、おぉ…大丈夫ならえぇんやけど」
「ん、ありがとうあにき」
そう礼を言ったときのまろの瞳は、もういつものように優しい青色に変わっていた。
その言葉にならない些細な変化に、「…まじか」と内心で呟いてしまう。
さっきまで想像しかけていた歪なこいつらの関係性に、ほんの少しだけ信憑性が増した…そんな気が、した。
コメント
2件
夢オチかと思っていましたがまさかの現実…にやけが止まらないです…ꉂ🤭︎💕 一つ一つの表現に魅了されっぱなしです😖😖 黒さんに対していつもと違う様子の青さんを見る限り歪な関係なのですかね…✨✨ 投稿ありがとうございました、!!来週も頑張れそうですඉ_ඉ