テラーノベル
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意識が浮上するように目が覚めた。
時間すら確認せずに二度寝をしようと寝返りを打つと、一気に眩い光が目をさして思わずギュッと目を閉じる。
「ぅ、」
思わず声が出るほどの眩しさに頭痛がする。
恐る恐る目を開けると、朝日だった。
朝日がさしていた。
ふと、疑問が湧いた。
なんでだ?
昨日、確かにカーテンを閉めたはずだ。
…いや、寝ぼけていただけかもしれない。
そう思って青いカーテンを閉め、またベッドにダイブした。
二度寝をしようと思ったのだが、日差しを浴びてしまったせいか眠れなくなってしまった。
眠れないものは仕方がない。
「はぁ、」とため息をつきながら、メガネをかけてリビングへ向かう。
当然誰1人いない。
両親は2人とも仕事に行ったんだろう。
財布をもって、適当に昼ごはんでも買いに行こうといつもの濃い藍色の上着を羽織って外に出る。
外はもう昼だった。
歩いている人は皆おしゃれで学生もサラリーマンもいない。
コンビニに入ると、だるそうに立っている店員が1人。客が二、三人いるのが見える。
いつも通り甘ったるいパンと麦茶を手に取ってレジへ行く。
なるべく目を合わせないように、喋らないように会計を済ませる。
この時間に外に出る学生は、いわざるとも学校に行かない常識はずれな、社会の端くれにも及ばないゴミ。
だから、目を合わせては行けない。まるでそこに自分などいないかのように、息を潜めなくては行けない。
会計を終え外に出ると、蒸し暑い空気が身を包む。
今年も残暑が厳しい。
昔は、夏が終わるのが嫌で仕方なくて、少し寒くなっても友達とプールに入った記憶がある。
今では季節なんてどうでも良くなってしまったが。
今から帰って買ってきたパンを大して面白くもない昼のニュースを見ながら食べ、そして本を読んで寝るのだ。
いつも通りの最低な生活。
学校に行かないくせに勉強はせず、いろんな人に迷惑をかけては反抗する。
最低でクズみたいな生活をもう何年も続けている。
つまらない。
何かが足りない。
苦しい。
そんな思いだけで学校に行かなくなった。
…いや、全てをやめた。
生きるために最低限必要なことしかしなくなってしまった。
どうしてか、親も許してくれた。
優しいのか、
…僕に興味がないのか。
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