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あれから5日が経った。
私は気持ちを整理するのに、そこまで時間はかからなかった。
なぜなら……
恋人と上手くいっていないというあの言葉に少し救われたんだ。
ぷーちゃんとの未来もあるのかもと思った。
ぷーちゃんはどうやら、女性も男性も恋愛対象になるタイプらしい。
私にもチャンスがあるということだ
それが嬉しかった。
こんな私の感情は妙だとは思う………
けど、彼を私の物にできるかもしれないと思うと、たまらなく嬉しくて…
青髪イケメンとは早く別れてしまえとまで思った
〈職場にて〉
最近どんどんメイクが派手になっていく私は、華凜に心配される
「ねぇ、ど〜した?最近、結らしくないじゃん。大丈夫?そのメイク似合わないよ」
「いいのほっといて。これで私は幸せになれるんだから♪」
「そう…ですか〜」
「あ、そういや2番の洗濯機の中身さ、取り込んでおいて〜。」
「りょー」
私は返事をした
私は、コインランドリーで勤めている。
もうちょっとで2年が経つ
華凜とは同い年で、高校時代からの友人だ。
「えいしょっと。」
次のお客様が来ると困るので、取り残しされている衣類などは取り出し、
他のお客さんには見えないように袋に入れて置いておく。
中には下着など、プライバシーのあるものも取り出す事があるので、嫌がるお客さんもいる。
「ん?なにこれ…………」
そこには……使用済みであろうコンドームが、洗濯物に混ざっていた
「やっ!気持ち悪い……」
「あ………あれ……」
洗濯物をよく見ると、見覚えのあるGジャンと、青い髪の毛がついていた。
「これって…………」
「ぷーちゃん……の?」
私は、頭が真っ黒になった。
砂嵐のように不安を誘う……
私の頭の中は、黒いものに包まれる
どことなく嫉妬に似ていた。
その後の記憶はほとんどない。
ぼーっと仕事をして、帰宅する
玄関に入った瞬間涙がこぼれた
悔しかった…
苦しかった……!
胸が締め付けられた!
吐きたかった…
憎かった…!!
たまらなく敗北感を感じた……
私の物にならないということが、たまらなく辛かった。
上手くいってないなんて嘘じゃん……
ヤることやってんじゃん……!!
「なんだったのよ、会いたいって!!」
「何が上手くいってないだよ!!バカ!!」
私は、辛い記憶を封じ込めるようにマッチングアプリを入れてみた。
馬鹿げてることは分かっていたけど、誰かの支えがほしかった
辛さを忘れさせてくれる愛が欲しかった。
抱かれたかった…………
〈ピロン〉
スマホの通知が鳴る
「あ、マッチングアプリ!誰かメッセージをくれたみたい!」
「どれどれ〜〜!!」
私は正気ではなかった。
「今から会えるかな〜♪早く会って癒して〜〜誰かー!!」
〈ピロン〉
スマホの通知が鳴る
「なにー?華凜か……こんな時にメールしてこないでよー!今大事なとこなんだから!」
華凜からは心配のメールが届いていたけど、私はそれを無視して、マッチングアプリの男と会うことにした。
その晩、マッチングアプリで知り合った男と何回戦かして、狂ったように抱かれた。
分かってる
おかしいってことは……
私がおかしいのは分かってる……
でも、すぐに感じられる愛みたいなもの…
必要とされている………
そんな快感が欲しかった。
〈翌朝〉
「ん………いい匂い………」
私は甘くて香ばしい匂いで目覚める。
「あ、おはよう。結ちゃん」
「航大くん…おはよう〜」
マッチングアプリで知り合った男にキスをされて目覚める私……
ガタイのいい男がエプロンをつけている姿になんだか萌える
なんか愛されてるな〜というフワ〜っとした感情が芽生えた。
「ねぇ、そういや結ちゃん。ずーっとスマホ鳴ってたけど大丈夫?」
「んー?」
私はスマホを確認する。
すると………華凜から70件近くのメッセージが来ていることに気づく………
「あ………」
やってしまった……ということに気づき、華凜にすぐに電話をした。
案の定怒られたし、泣かれた…………
もう、あんたとは友達になれない
とまで言われてしまった。
その2週間後、華凜は職場を退職していた。
華凜は本気で怒っていたし、心配してくれていた………どれだけ私のことを想ってくれていたかを考えると辛かった………
私のせいで、華凜を深く傷つけた事が許せなかったし、自分が大嫌いになった………
それから華凜とは絶縁状態になった
「はぁ………」
「マジでクソ人生だな………私」
「こんなだからダメなんだよな……」
自然と涙がこぼれそうになったが、仕事中なので我慢する。
でも、結局我慢しきれなくてトイレで口を押さえながら泣いた………
今日は、職場のオーナーが食事をご馳走してくれる日だ。
オーナーの息子さんが料理上手らしい。
オーナーの自宅に行くのは初めてだ。
みんな、お金持ちのオーナーの食事会を楽しみにしている。