side💚
🩷「阿部ちゃん、今日もよろしくねー!」
佐久間がいつものように笑顔で話しかけてくる。
だが、阿部はどうしても昨日のことが頭から離れず、どこかぎこちない返事しかできなかった。
💚「…あぁ、うん。」
🩷「え?どうしたの?元気ない?」
佐久間が顔を覗き込んでくる。
そんなに近づくなって…!
💚「いや、別に。疲れてるだけ。」
🩷「そっかぁ。でも、阿部ちゃん無理しすぎじゃない?ちゃんと休んでる?」
💚「休んでるよ。」
佐久間はじっと俺の顔を見つめていたが、急にニヤッと笑った。
🩷「もしかして、昨日のこと気にしてる?」
💚「なっ…!?」
一瞬で心臓が跳ね上がる。
💚「な、何のこと?」
🩷「ほら、俺が『阿部ちゃんは俺のこと好き?』って聞いたやつ。」
💚「…っ!」
俺は咄嗟に目をそらした。
🩷「気にしてないって言ったら嘘になるよね?」
💚「……別に。」
💚「やっぱり!」
佐久間が嬉しそうに笑う。
💚「べ、別に気にしてないし…!」
🩷「ふーん?まぁ、阿部ちゃんのペースで考えたらいいよ。」
💚「…考えなくていいんだけど。」
🩷「えー、なんで?俺は阿部ちゃんのこと、けっこう好きだよ?」
💚「……っ!!」
俺は完全に固まった。
💚「ちょ、ちょっと待て…!」
🩷「待たないよーん!」
佐久間は笑いながら、俺の肩を軽くポンと叩く。
🩷「ま、阿部ちゃんがどう思ってるかはそのうち聞くね!」
そう言うと、ひらひらと手を振ってスタジオを出ていった。
俺はその場に立ち尽くし、しばらくの間、自分の心臓の音を聞いていた。
──俺は…どうしたいんだ?
コメント
2件
いたずらっ子なさっくん可愛いです🩷