テラーノベル
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告白した瞬間、世界から音が消えた。
イグニス様の紫水晶の瞳が、これ以上ないほど大きく見開かれ、彼は石像のように硬直してしまった。
言葉が出てこない。
無言の時間が重くのしかかる。
何か言わなくちゃ、だけど喉が張り付いたみたいに動かない。
「イグニス……?」
恐る恐るその名を呼びかけると、ようやく彼の唇がわずかに動いた。
「ひとりでシたって……自分の部屋で、コソコソと、俺のことを考えながらか?」
「えっ、と……うん……。イグニスの顔とか、声とか思い出して…でも、自分じゃ奥まで届かなくて……っ。イグニスに触って欲しくて、どうにかなりそうだったの……っ」
情けなく、みっともなく、破廉恥極まりない独白。
なのにイグニス様は、それを嘲笑ったりなどせず
まるで聖女の告解でも聞くように厳かに頷き、最後には小さく「そうか」と呟いた。
その瞳の奥に、獲物を追い詰めた猛獣のような昏い熱が宿ったのを、私はまだ知らなかった。
彼は突然、私の体を羽毛のように軽々と横抱きにすると
そのまま天蓋付きのベッドの上にそっと下ろした。
何の抵抗もできないまま、私は柔らかなシーツの海に沈み込む。
「アデレード」
耳元で名前を呼ばれるだけで、背筋が甘く痺れる。
「俺がいなくて寂しくて、俺のことを考えながらひとりでシていたなんて……君はどこまで俺を惑わせば気が済むんだ」
「え?そ、そんなつもりじゃ───」
甘くて苦い快楽への期待が、全身を駆け巡る。
「…昨日も抱いたのに、いいのか?」
「……うん…っ、イグニスにもっと甘えたいし…抱かれ、足りないの」
そこまで言うと、強引に唇が塞がれた。
一週間、檻に閉じ込められていた情欲を解き放つような、激しく、しかし確かな愛情を伴ったキス。
イグニスの舌が私の口内を暴き、呼吸を奪うほどに深く求められる。
「んん……っ、ふ……っ」
深いキスに溺れているうちに、彼の手が私の夜着にかかる。
優しくも性急な動きで、パチン、パチンとボタンが外されていく。
露わになった白い胸元に、彼の熱い吐息がかかった。
「俺がいない間に、君の体がどんな風になっていたのか……その小さな指でどこをどう弄っていたのか…隅々まで確かめさせてくれ」
熱を帯びた声とともに、大きな手が乳房を包み込む。
柔らかく揉みしだかれると、敏感な頂きはすぐにツンと硬く芯を持ち始めた。
「あぁ…っ♡♡そこ、だめ……っ」
「だめじゃないだろ?ほら、もうこんなに固くなって……」
紫陽花
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