テラーノベル
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放課後。
俺は、いるま、こさめ、なつと一緒に帰っていた。
少し前を歩いているのは、すちとみこと。
二人は並んで歩いている。
でも――
みこと「すっちー、今日一緒に帰れて嬉しい」
すち「……うん」
みこと「明日も一緒に帰ろうね」
すち「……うん」
すちは少しだけ顔を赤くしている。
それを見た俺は、後ろの三人を見る。
らん「……ねえ」
いるま「なんだよ」
らん「これ、もう俺らが何もしなくてもよくない?」
こさめ「そう思う?」
なつ「いや、すちがまだ自分から行けてないだろ」
らん「あー……」
確かに。
みことはかなり積極的だけど、すちはまだ恥ずかしがっている。
しかも――
すち「みこちゃん、近い……」
みこと「そう?」
すち「……うん」
みこと「じゃあ、ちょっと離れる」
すち「……それは、それで嫌」
前を歩く二人を見て、俺たちは固まった。
こさめ「……」
いるま「……」
なつ「……」
らん「今の聞いた?」
こさめ「聞いた」
なつ「聞いた」
いるま「聞いた」
俺たちは顔を見合わせる。
らん「……これ、もうほぼ両想いじゃん」
こさめ「でも、本人たちがちゃんと気づいてないんだよねぇ」
いるま「すちは気づいてるだろ」
なつ「みこともな」
らん「じゃあ、あとは付き合うだけ?」
こさめ「そういうこと」
俺は少し考える。
らん「……よし」
いるま「何考えてんだ?」
らん「二人をくっつける」
なつ「まだやるのか?」
らん「ここまで来たら最後までやるでしょ!」
こさめ「こさも協力するー!」
いるま「……まあ、放っとくと二人とも変なところで止まりそうだしな」
68
みこまめ
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なつ「俺もやる」
俺たちは頷いた。
次の日。
昼休み。
六人で昼食を食べている。
らん「ねえ、今日放課後どこか行かない?」
こさめ「いいよー」
なつ「どこ行く?」
いるま「適当に決めろ」
らん「じゃあ、みんなで買い物行こう!」
みこと「いいね」
すち「俺も行く」
俺はそこで、こさめを見る。
こさめも俺を見る。
目が合った。
こさめ「……」
らん「……」
こさめ「すっちーとみこちゃん、二人で見てきたら?」
すち「え?」
みこと「いいの?」
こさめ「うん! こさたち、先に見てるから」
いるま「そうだな」
なつ「俺らは別のところ見てる」
すちが困ったように二人を見る。
すち「……いいの?」
らん「いいよいいよ!」
みこと「じゃあ、行こうか」
すち「……うん」
二人が離れていく。
俺たちはその後ろ姿を見る。
いるま「……露骨すぎねぇか?」
らん「いいの!」
なつ「すち、気づいてないぞ」
こさめ「みこちゃんは気づいてそうだけどね」
らん「じゃあ成功じゃん!」
その日の帰り。
俺たちはまた二人の後ろを歩いていた。
みこと「すっちー、今日楽しかった?」
すち「……うん」
みこと「俺も」
すちが少し笑う。
すち「みこちゃん」
みこと「ん?」
すち「……ありがとう」
みこと「何が?」
すち「一緒にいてくれて」
みことが少し驚いたあと、笑った。
みこと「俺も、すっちーと一緒にいたいから」
その言葉を聞いた瞬間。
俺たち四人は、後ろで小さくガッツポーズをした。
らん「……よし」
こさめ「いい感じ!」
なつ「進んでるな」
いるま「まあ、悪くねぇ」
俺は三人を見る。
らん「絶対、二人をくっつけような」
こさめ「うん!」
なつ「任せろ」
いるま「……しゃあねぇな」
俺たちは、まだ知らなかった。
この数ヶ月後――
自分たちがどれだけ頑張ったかを、本人たちに向かって思いっきり主張することになるなんて。
コメント
1件
うわあ…碧さん、第42話めっちゃ可愛かったです…!🖤💫 すちとみこちゃんの距離感、じわじわ縮まってる感じがたまらないですね。「離れるのも嫌」とか、あれほぼ告白じゃないですか…!後ろで見守る四人のガッツポーズ、めっちゃ分かるし、読んでてこっちまで笑顔になりました😌 碧さんの書く、何気ない日常のキラキラした空気感、すごく好きです。 次も楽しみにしてますね…🌙