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個人的に腹が立つことは何個もある。
代表して言うのなら、会計してる際に居なくなって物を取ってくること。別にすぐになら構わないんだが、迷ってるのをみた瞬間「は?」と声が出そうになる。
それに比べてだが、イヌピーさん?青宗さん?いいやもう、わんこくんで。わんこくんは、カッカッカッとした音を立てながら、プリンを持ってきた。
なんだ今のヒールみたいな音。
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「あーー!青宗それまたヒール履いて!足の形悪くなるって言ってるでしょ!」
「赤音うるさい。」
「いやイヌピー、それで1回足血だらけになった事あるだろ。つーか、あたらしく新調した特服と一緒に靴渡したやつどうした。サイズ合わなかったか?それともデザイン?」
「ちげぇよ、履き方わかんねぇから。」
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なんだこのやり取りは、なんなんだこのやり取りは。見るからに、2人は不良なことなんて分かりきっているのに、話してる内容が少し可愛い。
お靴の履き方わからないって可愛いな、おい。
というか、赤音さんとわんこくんは海外寄りの美形だし、一くんさんはアジア系美人。モデルやればいいのに。
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「ココ、こんな買って食えんのか。」
「え、あ、食うけど。」
「一くん昔から大食いだもんね、食べても太らないのいいな。」
「赤音は痩せろ。」
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バイト終わりにこんなにもいいお客さんで良かったな。めでたい日だ、記念日にでもしようかな。
そう考えていたのなら、何を思ったのか3人して袋を漁り出す。
何、怖い、やめて、3人して同じ動きやめて、怖いって。
ばっ!と取り出されて差し出されたのは
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「青宗が迷惑かけたから、これ是非。」
「ちょっとした詫びだ。」
「ココと赤音に真似された。」
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─────プリン、チョコレート、煎餅。
戸惑いながらも、押し付けられるようにと渡されては、何か言おうとしても手を振られて出ていかれてしまう。
「ありがとう、ございました…………………。」
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今日は散々だな、と思った。
どうしようも無い不良ばかりが来店してきて、疲れるし、めんどくさいし、ってしてたけど。
案外、悪くない月曜日だったかもしれない。
「お疲れ様です、お先失礼します。」
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明日休みだ、やったぁ。
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コメント
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イヌピーかわいい(*˙˘˙*)ஐ